STAR TREK PICARD Season 2 後半【ネタバレ感想】

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Amazon Prime Videoで放映している「スター・トレック:ピカード」のシーズン2の感想の後半です。前半は面白かったのですが、後半は意味不明なシーンが多くて失速ですかね。やっぱり終わりにかけてグダグダになってきました。前半と同じく、あらすじ無視のネタバレありで各話の感想を書いていきます。

前半分はこちら

第6話 2人のピカード

前回からのパーティへの潜入が続きますが、ピカードがぶっ倒れた以外はこれまでの延長という雰囲気で、後半への場面転換としてこんな話も入れないとという感じでしょうか。ピカードが倒れるシーンを事前に何度もやり過ぎてインパクトが無くなってしまい、下手に先に見せずに最後にドカンの方が良かった気もしてきました。

次回にピカードの精神世界に侵入するというのをやりたかったから昏睡させたという気がしないでも無いです。医者も人間の体じゃ無いことにもっと早く気づきそうですし、いっそ明確に分かったことにしても良かったのでは。

子供が触れるコンピュータにアクセス制限もつけずに開いておいていてはいけませんね。コレーが普通の人間ではなさそうなのも、そうだろうねという感じで驚きが無いかもしれません。

でもそうするとスン博士はどうやって子孫を残したのでしょう。兄弟がいたのかな。アグネスの最後に歩くシーンを含め、なにか全体的にスタトレと流とは違う意味でありきたりな演出な気がした回でした。

第7話 モンスター

ひたすらピカードの精神世界の話で、予想通りというか、つなぎの話で語る部分がほとんどないですね。長々と夢を見ているようなキャラクターがごっちゃの世界を描いて、ピカードにトラウマがあったことを出したかっただけという。しかし父親がスターフリートの精神科医役をやっていたら何かおかしいことに気づかんかな。ロミュランばれも今更ですし。

また勝手に船に連れてきてしまって、プライムダイレクティブはどこへ行ってしまったんだいう感じです。実はあの子は○○○だったとかで上手く片付ける予定でしょうか。それにしても7話でこれでは、シーズン2では話が終わりそうにない気がしてきました。

第8話 情け

FBIと名乗っておいて実は違いました、秘密のエージェントでしたとかを期待しますよね。でもそうでは無いので、FBIのウェルズは出てきた意味がよく分かりません。子供の頃にバルカン人に会ったからとして、積極的にピカードに協力するならともかく、一時的に捕まえて迷惑をかけただけでストーリーにどんな意味があるのでしょう? この後で役立つキャラなら良いですが。だいたいこの時代のバルカン人だって地球に来ているってことは恒星間航行能力をもっているのだから、人が近づいて来てるくらいわかるでしょ。

リオスが女医さんと急に惹かれ合う意味もいまいちそうなった根拠が分かりません。ガイナンとQがやっと出会って、Qが死にかけているというのは設定して許容できるとして、死にかけているから力が使えないのかな? コレーもスン博士のところから出て行ったのは、単にこの後のアグネス/クイーンとの協力のためには、いても邪魔だからだけだったりしたらがっかりですね。

第9話 かくれんぼ

新たなボーグクイーン誕生は良いとして、ピカード達はボーグ(仮)に囲まれてあれで済んでしまうと? 兵士達は弱すぎてちっとも強化されていないような。ボーグの恐ろしさが全く感じられないです。

エレノアのEMHならぬECH(Emergency Combat Hologram)は発想としては面白いですが、でも、そんな技術があるならもっと出来たことが色々有りそうな気がします。ラフィの救いのために出したのでしょうか。直ぐにやられてしまうし。

なんか、いつの間にかウオッチャーがピカードのただの手下になってますよ。なんで?ピカードが主役だからかw

ボーグ(仮)を転送で壁に埋め込ませて倒すにしても、逃げるピカード達の近くに送られる意味が全く不明。実体化させない操作ぐらい転送装置にありそうですけどね。まさかこの戦闘シーンで道が分かるという伏線のために、ピカードの精神世界への侵入をやっただけとか言わないですよね。

フェイザーしか使っていない人たちが、現代の火薬で反動が大きい銃を撃って威嚇はともかく扉の鍵に命中させるなんて不可能だと思いますよ。

ボーグクイーンへのアグネスの説得は安っぽいけどスタトレ的にはありとして、過去でボーグの動き方が変わるとするとタイムラインがまた分岐するのでしょうか。

映像を再確認したら違うようでしたが、ハゲのボーグ(仮)が撃たれて鍵が落ちるので、まるで彼が鍵を持っていたかのように見えて意味不明感が増してダメですね。そもそもリオスは銃を持っていましたか? 一時退避先に有ったとしても当時のロミュランの銃でDNA認証があるとか知っているのでしょうか。

ピカードの母親の自殺カットでは、とても高そうな天井にどうやってロープを一人でかけたのだか凄い謎です。まともに考察する人がいなかったかのようなシーンの連続でがっかりですね。そもそも母親が心の病だったからとして、それがストーリー上のどこに関係しているのかも超謎。

ボーグクイーンに艦をあげてどうすんですか。あぁ、やっぱり後半に来て脈絡の無いストーリーで酷くなってしまいました。シーズン2もダメだったかとほぼ諦めモードです。

第10話 別れ

最終回では、ルネがエウロパへ飛び立つのを邪魔するスン博士を防いで、ルネはちゃんと飛び立って、時間軸は正常になり、Qの力で簡単に元の世界に戻ります。

ドローンを落とすシーンでは、他のドローンが攻撃されるのを待ってあげているのはしょぼいです。線の繋ぎ替えでマニュアルオーバーライドもどんなアナログシステムかと。

赤いツナギを着た乗員はいったい何人いる想定なんでしょう。打ち上げられるロケットの大きさは今時の普通のペイロード位の大きさしか無さそうです。もしパーティのパネルにあったように、実は軌道上に2001年のディスカバリー号並の別の船がいるって設定なら、地球脱出にはそれなりの技術蓄積がある前提になります。そうすると今回の打ち上げはただの拠点間移動でありイベント感は無いはずで、ストーリーに合いませんね。我々でさえ民間業者が宇宙旅行を提供し出している時代です。

で、まだ熱圏を出たばかり(高度200kmくらい)での交信に、いきなり目的地での業務がメインのミッションスペシャリストが答えるのもちょっと変かな。飛行中の状況を答えるのは船長かパイロットの役割ですね。仮に軌道船までの完全自動操縦だとして、そうすると、そこってわざわざTV中継するかなという疑問も。

ルネの隣に日本の国旗を身につけた人がいました。でも5話から6話でのパーティのシーンではエウロパミッションの協力国のパネルで日本の国旗はなさそうでした。韓国の国旗はありましたけど。

コレーが図書館みたいな所の床に座り込んでいるのは、 アメリカでは普通の光景なんでしょうか。無料WiFiでも使っているのですかね。で、結局また便利なカーンに話を繋げるのかぁ。歴史上の事実ですから仕方が無いですかね。

こちらも使い易いウェスリーが出てきて、ウオッチャーの元締めみたいなことを言っているなら、転送は煙の方が良かったんじゃないかと思ったり。糸を引っ張ればタペストリーが崩れるって説明はオープニングの映像に引っかけているのかもしれません。しかしウェスリーは『ビッグバンセオリー』でのイメージが強すぎてギャグシーンかと思っちゃいました。

セブンとラフィは確かにここまでそんな雰囲気は醸し出していました。けれど、ここで新たにやる必要があるんですかね。ST DISCOVERYでもありましたが、LBGTへの配慮っぽいのはやっぱり向こうの避けられない世論なのかな。

Qがピカードに拘ったのは別にいいと思います。それ自体をテーマにするのもあり。だけどまるでここで全てを許してみたいになっているのは???です。しかも最後に戻す力があるんなら、途中で力がなくなっているみたいな描写に意味が無いですよね。

アグネスがあれから400年間ボーグクイーンで居続けたのだとしたら、このタイムライン上でのこれまでのスターフリートとボーグとの確執はどう説明つけるのやら。第1話でアグネスが、”Help us, Picard.”というメッセージを解読しますが、それを受け取るのがアグネスってのは繋がり的には面白いとして、ボーグがHelpという言い方をするのは変じゃないかと今更に思ったりしました。

あれ?ラフィは拉致される前にエクセルシオールに乗ってたはずですよね。それを言うとアグネスもスターゲイザーのブリッジで、自分でもあるボーグクイーンと対峙してましたよね。第1話とは異なって爆発をする前に止めたのですから、艦長のリオスを含めて戻った時にそこにいないことになるとアグネスとリオスは瞬間的に消えたことになるし、元からいないとしてしまうとタイムパラドックスが起きないかが気になったりします。

セブンがキャプテンは良いですが、こんなにあっさりだとそうしたかっただけで感動が薄いなぁ。なんかオールドファン向けのカットにはメインテーマでも流しとけって感がちょっと嫌でした。

艦隊が整列してってヤマトリメイクかよ!と言いたくなります。しかもシールドで守っただけでもう終わり? 自艦より広い範囲にシールドを張ったらエネルギー的にかえって弱くなりそうなのに、セクターレベルを破壊するエネルギーを防御できるって、航宙艦のシールドってフェイザー何発か喰らっただけで出力低下するもので、そんな万能感ないのですが。

しかも新たな敵でも来そうなところで、直ぐテンフォワードで飲んでいるってどんな余裕なんでしょう。エレノアにあげたのはロミュランエールですかね。コップ自体が青では液体の色が分かりませんが。

エウロパには実際に有機化合物があるらしいですが、最終的にルネは何を見つけてきたのでしょう。エイリアンの有機体ってファーストコンタクトレベルのお話になりそうです。

結局、ピカードが他者の死を自分のせいにして苦しんで新しい恋もできないでいるので、(Qが)そのトラウマから救うという話だったんでしょうか。それで意味不明なピカードの精神世界を描いたと。

正直、3話位はいらない話でしたね。マーベルのスピンオフドラマでも繋ぎ回だなってのはあるので、TVドラマ(配信)だと仕方が無いのですかね。

シーズン3の予告も見ましたが、懐かしいキャストの登場予告ばかりで、こりゃ単なる同窓会かって感じがしてきました。過去作品を知らない方への新しい一つのドラマとしてのストーリーの出来の良さを期待すること自体がずれていたのかもしれません。スタトレって良いのにお勧めし辛いってファンのトラウマが続くのはどうしてくれるんでしょう。

全体的に技術とかSFの考察をする人が脚本スタッフに欠けていたのかな。予算の関係で仕方なくと言ってしまえば、それまでとは思いますが。

Season 3はこちらから。

Amazon prime videoで「スター・トレック:ピカード」を観る

おまけ

Amazonをぶらぶらしていたらスタトレグッズを見つけて衝動買いしてしまいました。アメリカではこういうグッズが普通に売っていて羨ましいですが、日本で簡単に通販で手に入るのも良い時代です。

TOSのコミュニケータ
TNGのトライコーダ

TOSのコミュニケータは、ボタンを押すとLEDが光ってそれらしい起動音が出ます。残念ながら手を振って蓋を開けることは出来ないのですが「チャーリー、後どれくらいで修理が終わる?」とか話してみたくなりますね。確か昔、叩くと音がするヴォイジャーのコムバッジは持っていたと思うのですが。

TNGのトライコーダも開くと、やっぱり何かをセンシングする時のそれっぽい効果音が鳴ってLEDが沢山光ります。48ページもの小冊子付きです。どちらも全長10cm未満の小さいグッズですが、おもちゃにしては十分ですね。会社の机にでも飾っておこうかな。

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