STAR TREK PICARD Season 2 前半【ネタバレ感想】

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Amazon Prime Videoで放映している「スター・トレック:ピカード」のシーズン2の感想の前半5話分です。シーズン1が最初の期待に反して、ただ懐かしいキャラクターの出演に頼るだけのしょうもない話で終わってしまいガッガリで、期待せずに見始めたシーズン2でしたが、今のところとても良いです。

特に演出上で意識されているスタトレ4は好きな作品なので、色々と気づけて楽しいですね。ここでは、あらすじ無視のネタバレありで各話の感想を書いていきます。

色々つって込んでいますが、それがトレッキー(色々な意味あり)の楽しみ方ですw

第1話 スターゲイザー

いきなり攻撃を受けている艦内から始まりますが、U.S.S. STARGAZERは言わずとしれたピカードのかつての乗艦です。やはりこう時代を越えて新型艦に艦名が引き継がれるのは胸熱ですね。

開放通路に展示されていたU.S.S. EXCELSIORの図はスールーが指揮していた艦そのままの古いやつで、横にあるSTARGAZERも旧型艦のようなので、エレノアが乗るとされていたEXCELSIORも新型なのかなと思いましたが、後で戦列に揃ったときは昔のままの艦影だったので旧型のままかな。

ロミュラン人で最初のスターフリートアカデミーの入学というのも、スポックにも絡めていますかね。

コバヤシマルもまだやってんのかという感じではありますが。テンフォワードとそこにおわす主人の方も、これまたファン向け演出いっぱいで楽しいです。

インド系のような通信士の方のアップが多いのも今時なのかもしれません。Patrick Stewartは本当に歳だからしょうがないのですが、台詞一つとってもヨボヨボ感がでているのは少し哀しいかな。

ピカードを呼ぶ声とボーグの連邦への加盟申請から第1シーズンのキャストが揃ったところで、冒頭のシーンに繋がって、航宙艦にとっての最後の手段を実行。

そして別世界に飛ばされて、そこで最後に現れたのは… ”Let me catch up.” 来ましたよ。これですよ。第1話目での掴みはオッケーです。

第2話 処罰

地球が暗黒面に支配されている世界線があるというのは各シリーズでもよく出てきた設定ですが、セブンが大統領である必要性はどこまであるんですかね。しかもこんな相手選ぶのという感じの夫ですし。

まぁかっちりした制服はキャラ的にとても似合うのでよいですが。名前だけ出てきた。シスコ将軍は彼でしょうか? ボーグクイーンの役者さんはさすがに違うみたいですね。

主要キャラとボーグクイーンの邂逅とか演出的にはとても良いですが、世界の分岐があった過去へとなって、あぁまたタイムトラベルかと感じてしまったのは事実かなぁ。現代の設定にしておくと撮影がし易いですからね。

でも2024年って、スタートレックの世界線では第三次世界大戦勃発の2年前ですが、それと関係あるのでしょうか。確かに最近の世界情勢はしゃれにならないですけど。

処刑裁判の場面が安っぽいのとか、いつも時間ギリギリでエンジニア系の人がなんとかしてしまうのは、かえってスタトレぽくって好きです。ドキドキの展開で次回に繋げたのは良いですね。

第3話 同化

銃撃戦がこれまた安っぽくて、いつも勝ててしまうのもお約束として、エレノアをここで退場させてしまうとは思いませんでした。足がないのに歩くボーグクイーンはヤバいですね。

タイムワープも成功しないとストーリー的に進まないのが分かってしまうので、同じ手で何度もやられると緊張感がないかな。

ところでエルノアが死体袋に入れられていましたが、24世紀でチャック閉じみたいな表現はどうなんでしょ。

メンバーの中ではピカードは確かに偉いのですが、リーダーとして頑張るジジィみたいにしなくても良い気はします。もっと現役の方々に主導権を渡してもいい気もしますが、本人&番組がやりたいのでしょう。

アグネス自身でのボーグクイーンの内部へのアクセスは、後への伏線がいろいろありそうです。

スタトレに出てくる科学者とかエンジニアとかは、ちょっと幅広い領域で何でも出来過ぎで、宇宙船ビーグル号の総合科学者みたいなチート感があるけど、そういうお話なんだとして許容します。

転送という技術の実現には、確かにきちんと地面の上に足を位置決めする技術開発が必要かもしれません。靴がアスファルトにめり込んでも困りますし。

リオスの配役はスタトレ4のチェコフ相当に決まりですね。エキゾチックな女医さんは、同じく海洋学者のジリアンの位置に近いかな。

第4話 ウオッチャー

ウオッチャーと言ってもマーベル作品とは世界線が違うので全然別の方と思われますが、実はどこかが繋がっていたりと考えると、ちょっと楽しいですね。

バスの中のラジカセ大音量のモヒカンさんへのセブンの対応と、その方の反応には笑いました。これってなんと役者さんが同じ人らしいので、過去にスポックにヴァルカンピンチでやられた記憶があって、今回はおとなしく引き下がったという作りでしょうか。こういうオマージュは楽しいので良いです。

21世紀のテンフォワードにスタトレのテーマソングを重ねるという演出も良いではないですか。ただガイナンの設定が少しぶれている気がしなくもないです。そういえばガイナンとQは宿敵だったはず。今後に相対するのでしょうか。

しかし24世紀の人に21世紀の車を運転させるのは、さすがに無理があった気がします。交通信号なんて存在自体を知らないのでは? ”Go faster.”は面白かったですけど。

いっそここも映画のスタトレ4のMacをキーボードショートカットで全て操作したスコッティにオマージュして、ナビに「コンピュータ?」と話しかけても反応がなく、ラフィに「ハンドルを使って」と促されるとかやると良かったのではと思ったり。あ、でもまずエンジンかけないとですね。

映画として作られたならば、クラシックカーを好むセブンみたいなフラグを立てておけたかもしれません。リオスが職業を名乗る場面は、やはりチェコフの「Admiral」のイメージでしょうか。

パトカーから消えるシーンは、当然病院のエレベータで消えるシーンを意識したものでしょう。あのシーンのBGMはコミカルで好きでした。

Qが力を使えないというのは何度かあった状況ですが、後ろで見ていた妻が「あれって指パッチン?」と言っていたので、やはりどこかでマーベルの世界線と繋がってもよさそうな。本国だとそんな二次創作する人とかいるのかな。

第5話 フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン(邦題:Qの陰謀)

ルネが行くのはエウロパ、イオ方面ですかね。予告されていたタイトルと変わっています。映像業界では、相変わらずセンスゼロの日本語タイトルにする習慣は変わっていないですね。

それぞれの平行イベントが上手く流れている気はしましたが。ウオッチャーが思ったよりも何も出来なくて、ピカード達の手を借りるってのが軽いかな。前回にQが力を使えないのは邪魔されていたと。

TOSでカークが会ったというゲーリー・セブンは調べたら「Assignment: Earth/地球上陸命令」に出てきた人だそうです。久しぶりにハヤカワの小説を引っ張り出してみたら、Supervisorとして1969年の戦争勃発の危機を止めた人のようですね。

そうするとタリスはラリンの祖先で、当時のロミュランから選ばれたので、それっぽい機器を使っているという設定になりそうですが、耳は良いとしてもそもそも地球を観察するのに地球人じゃ無くて良いのかな。

2話に出てきたホログラムのでかい像が誰かは気になって足下の名前まで確認はしていましたが、スン博士だったことには今回まで気づかずで、視聴し直してみると確かに。あの博士の祖先の設定らしいです。Brent Spinerは相変わらずいい味出していますね。

シーズン1からの繋がりを考えると適切なテーマかなと感じました。しかし超人血清は絶対わざとやっているだろという気がしてきましたよ。致死率、有効とかの分析結果の表示は安っぽすぎますが。17秒後はまぁ良かったです。

アグネスは、絶対そのはずと直ぐに思いましたが、だからこそ同じ回の中でバラしたのでしょう。でも24世紀の人は反動がある銃を撃って当てるのは無理なんじゃないかな。

技術背景から見る時代設定としては、5年後、10年後くらいにしておきたい気もしますが、前述の第三次世界大戦を考慮すると、後には出来なかったのかも。

でもそうなってくると我々が生きているこの時間軸とも違うということにもなって哀しいですよね。テスラはあるのでイーロン・マスクは存在しているのだろうと述べていた海外サイトが面白かったです。

パーティへの潜入では、あれだけ人を操れるウオッチャーに手段が無いのも不思議で、ルネもそんな孤独にしている宇宙飛行士いる?という違和感が拭えないですかね。

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後半へ続きます。