どんな音がする? グラスサウンドスピーカー LSPX-S3【レビュー】

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これはいったいどんな音がするんだろうとずっと気になっていて衝動買いした、ソニーのグラスサウンドスピーカー(LSPX-S3)の製品紹介をします。音が部屋全体に広がるように鳴って、ガラス管の音色もとても良い感じです。

ソニー グラスサウンドスピーカー LSPX-S3

変な形をしたスピーカーのレビューシリーズでは無いですが、デザインにもポイントがある製品としてECLIPSEのTD307MK3も別のレビューで紹介しています。

購入理由

この一つ前の製品であるLSPX-S2が出た時から気にはなっていたのですが、この現行機種でソニーがキャッシュバックキャンペーンをしていた時に衝動買いしました。Bluetoothスピーカーとしては、ちょっとお値段が高いのですが、ガラスのツィーターってどんな音がするのかの興味が勝ちました。

外観

下側がかなり重い
ケーブルは網掛けで1m弱

当然ですが上部はガラス製です。かなり薄い感じがします。重量は1.1kgで大きさの割に重いです。下部にかなり重みがあって上に軽いガラスが乗っているので、重心がかなり下にあります。倒れ難くてよいと思いますが、もし倒れたら簡単に割れてしまいそうで怖いです。アウトドア用には向きませんね。

付属の電源ケーブルは網掛けで本体側はUSB-C/電源側はUSB-A、長さは1m弱です。電池は結構もつ感じがします。

中低音を担当する46mmのスピーカーが溝の中に上向きでセットされていて、コーン状の天井部分に当たって360°に音が広がる作りです。高音部は筒状のガラス管そのものから音が出て、同じように360°広がります。なので、目の前においてしっかりと聴くようなスピーカーでは無く、部屋の中にいてBGM流して聴く用途のスピーカーです。

電源ボタンと通話ボタン
音量調節ボタン

USB-Cの充電口の左側に電源ボタンと通話ボタン、右側に音量のボタンがあります。タッチ式ではなくクリック感があります。真ん中やや上にある左右に長いボタンはライトで、こちらはスライドで明るさの調整が出来るタッチセンサーです。

底面にはBluetoothのペアリング用のボタンと60分で切れるスリープタイマーがあります。

ライトはガラス管の中で光ります。そんなに明るくはなく、まさに蝋燭の明かりのイメージです。この明かりは音に合わせて揺らぐようにすることもできますが、そんなに激しくは明滅しません。ゆ〜ったりという感じです。

ライト点灯

ちなみにガラス管の一部にはソニーのロゴが入っているので向きによっては文字が逆向きで壁に映ります。

SONYロゴが反転投影

音質

最初は凄い特徴的な音がするのかと思っていましたが、鳴らしてみると変な言い方ですがちゃんと普通のスピーカーとして聞こえます。とはいえ高音はやはりいいですねぇ。透き通ってコーンと響く感じがします。ガラスのイメージに印象操作されているかもしれませんが。

音を出したままガラス管に触ってみてもあまり振動している感じはしません。一方、下部のスピーカーには低音を増強するパッシブラジエータがあるので振動が強めで、テーブルなどに置くとより響くようになります。キーボードの近くに置いていたりすると振動がかなり来るのが分かります。

試しに中低音のスピーカーの音が出る穴を塞いでみると、それなりに音が出ていてより高音だけが強調されるように響くので、ガラス管から音が出ているのは確かなようです。そしてソニーの製品説明のページにあるように高音の減衰が明らかに少ないと思います。1階で別のスピーカーで同じ位の音で鳴らしたのと比べてみても、こちらのスピーカーだと2階までしっかりと音が聞こえてきます。

この点からしても、自分がいる位置からはちょっと遠目の場所に置いて、部屋全体に音を響き渡らせる使い方が良さそうです。モノラルですので、スピーカーの方を向いてしっかり聴くという感じでは無く、BGMで部屋を満たすのに向いています。まさにリビング向きですね。クリスマスの時にLDKでクリスマスソングを流すのに使ってみたけど良い感じでした。

Bluetoothで接続すればソニーのMusic Centerアプリからの操作もできますが、あまりいじれる部分は無いです。音質としてはベースブースターで低音増強をするかどうかだけですし、他の音楽アプリも呼び出せますが個々のアプリをダイレクトに起動した方が早いでしょう。

音楽アプリを呼び出せる
設定メニュー
サウンド設定は低音増強のみ

WALKMANとの接続であればLDACが使えるので、96kHz/24bitでいわゆるハイレゾ対応になります。そこでiPhoneのAACとハイレゾロスレスの曲で聴き比べてみたのですが、正直分かりませんw 先に述べた通り、このスピーカーは近くに置いてじっくり聴くような使い方をするものでは無いので、そのレベルの差を気にしても意味が無いようにも思えました。

しかしあらためてソニーの製品ページをよく見たら、この製品ではハイレゾ対応は謳っていませんでした。前モデルのLSPX-S2はハイレゾ対応マークが付いていたようですが。この辺りは実際のスペックがどうかよりもメーカーの方針に依存したりしますが、どっちにしても私の耳では聞き分けは無理そうです。

まとめ

TD307MK3とは別の意味でスピーカーらしくないので、リビング等に置いてもいい感じのインテリアの一部になります。Bluetoothスピーカーとしても性能は十分ですし、ガラス管の音色もとても良い感じです。音が部屋全体に広がるように鳴るのでどこに置いても良い点もリビング向きですね。ちょっとお高いですが所有欲を満たすという点ではありです。ホームパーティーとかを開かれる方などには話のネタとしてもベストな選択と思います。