まどろみバーメイド【漫画レビュー】

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バーメイド(女性のバーテンダー)として同居している女性3人を軸としたカクテルにまつわるお話です。バーテンダーにはカウンター越しにお酒を提供してくれる人というだけでなく、お客の様々な話に付き合ってくれる人というイメージがあるでしょうか。コミュ障の自分はバーを独りで訪れるなんて出来ませんが、こんな可愛くて美しいバーメイドの方々がいたら、遠目に眺めるだけでもと通い詰めてしまうかもしれません。

書籍情報

漫画:早川パオ
出版:芳文社
ジャンル:カクテル、フードバトル
既刊:14巻
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主要登場人物 

月川 雪    屋台バー「SATELLITE」の店主
伊吹 騎帆   高級ホテルエリシオンのバーのセカンドチーフ → チーフ
陽乃崎 日代子 フレアバーテンダー

レビュー&感想

まずはバーを屋台としてやっている雪がメインで、単話ずつ少々困った客や悩みを抱えた客への粋な対応で始まるのは、いかにもグルメ漫画的です。

少し後になってから説明されますが、雪は客の好みを瞬時に見抜く洞察眼とオリジナルを作り出す創造性に富んだ天才肌のキャラです。ちなみに最初の頃は夜に弱いという設定がありますが、後半に来ると使われる場面も少なくて、そんなに「まどろみ」ではなくなっていますね。

その後は、後の話でも色々絡むようになる香港姉妹との出逢いが数話で描かれ、雪の過去の話、騎帆が働く高級ホテルのエリシオンのバーとそこで働くそれぞれの人の話、そしてボトルやグラスを放り上げて受け止めながらカクテルを作るパフォーマンスをするフレアバーテンダーの日代子の話に続きます。

この4巻後半から6巻の途中まで続く日代子の話は個人的には一推しです。多少の漫画的表現は許容した上で十分楽しめます。

日代子はフレアバーテンダーにはなってみたものの壁にぶち当たってしまったことと、実家の姉たちとの序列のなかで常に一番下だったことから自信を無くしてしまいますが、そこから彼女が一つ大きく成長する話としてとてもよく出来ていますし、フレア(flair:自己表現)についても知ることが出来ました。

その後の7巻から10巻までは、これまたグルメ漫画としては定番のフードバトルがありまして、新宿の高級ホテルのバーとバーの聖地である銀座の人気店との3対3のカクテル対決となりますが、この話では凜々しい騎帆にスポットライトがあたり、お約束とはいえ強敵である自信家の鼻を明かす展開が見物です。そして試合後のエピローグもいい流れになっています。

この漫画でちょっと気をつけるところがあるとすれば、女性達がとても可愛くかつグラマラスに描かれており、いわゆる男性向けのサービスカットが多々あるので、その辺りへの視線が厳しい方には向かないかも知れません。でもカクテル漫画としてとても面白いですよ。

おすすめ!

美味しいカクテルと美しい女性のどちらも好きな方に。

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