2022年12月に発売されて購入・読了した漫画の新刊(電子書籍)の一覧です。簡単なレビュー・感想を付けて紹介します。
読んで面白かった今月のおすすめ漫画5冊は以下です。
先月の新刊はこちらから
12/2発売
アオのハコ (8)
漫画:三浦糀
出版:集英社 ジャンプコミックス
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相変わらず、三角関係の二人の間を行ったり来たりと、昭和のラブコメ設定を現代風にアレンジという話の展開です。大喜は千夏を想いながらも雛も意識するのはありなんじゃないかと考えたり、千夏もそういう意味で少しだけ大喜が気になっていることを意識し出したりと。
そんな中で、千夏の友人の花恋の妹である菖蒲が登場し、3人の関係をちょっと引っかき回し始めました。そしてバスケ部の帰国子女イケメン男子も千夏とフランクに会話を交わすシーンがあったりと、お話にテコ入れがされてきました。
12/5発売
私はご都合主義な解決担当の王女である (5)
漫画:米田和佐(キャラ原案:藤未都也)
原作:まめちょろ
出版:KADOKAWA フロースコミック
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秘密が隠された「空の間」での争いは、クリフォードがチートな勇者並みの圧倒的な強さを発揮して終わります。そしてキーパーソンとキーパーツが明らかになりますが、ちょっとストーリーとしてと言うよりも説明感が強く出ている感じではありました。
オクタヴィアは表紙の通りに終始クリフォードに抱きかかえられ、お姫様抱っこをされてという美味しい?シーンも満載です。最終的にはどういう関係に落ち着くのでしょう。
12/7発売
空挺ドラゴンズ (14)
漫画:桑原太矩
出版:講談社
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捕龍船クイン・ザザ号と屠龍船プラナ・グラーヴァ号は、伝説の船喰いとも呼ばれる震天王テュポーンの討伐に向かいます。新しいクイン・ザザ号の扱いにも慣れながらでしたが、ほぼ1巻分テュポーンとの戦いが描かれています。二つの船から何度撃たれても倒れないテュポーンは、まさにラスボスという感じです。
うちの奴隷が明るすぎる (7)
漫画:ぶしやま
出版:スクウェア・エニックス ガンガンコミックスUP!
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新しく見つけたシリーズで一気読みしました。女性が苦手で童貞をこじらせている黒騎士のローランドと押し掛け奴隷となったエッチな言動で明るくうるさいジェシカを中心にしたギャグ漫画です。ジェシカの言動は下ネタ満載ですが、実際の描写は殆ど問題ないので安心してください。
素寒貧(スカンピン)って漢字が語源だったのですね。それはそうとカジノ調査でのメギラの呪術師としての活躍が良かったです。騎士団のマスコットを考えた時のフリドール画伯の爆誕もポンコツさが滲み出てて有りでした。初登場の義兄も良い壊れキャラで、お姉さん含めてこの先も期待できそうです。
意外と女性キャラ達の様々な装いが多かった巻で眼福でした。後はお祭りデートの木彫りの人形で彼氏ポイント500億点も、ほっこりエピソードで良かったですね。
12/8発売
AIの遺電子 Blue Age (5)
漫画:山田胡瓜
出版:秋田書店 少年チャンピオンコミックス
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須藤が、よりAIの関与が強い「新世界」と呼ばれる街の病院に出向しての状況が描かれます。AIによる子育てや、AIによる望ましい行動のサジェスチョン、そしてAIの裏をかこうとしてもAIの手のひらの上にいる人達。人生において大きな失敗をしないための都合の良いサポートがあるとどうなるかというテーマが続きます。
そしてヒューマノイドの安楽死の問題。ソフトウェアが劣化するために寿命があるという設定も、実はAIに作られたものではないかという懸念はありつつも、それとどう向き合うかの話へと続きますが、いずれにしても下手に主人公である須藤が、それらの世界観を壊そうとかは立ち向かおうとはしないところはバランスが取れていて良いなと思います。
女の園の星 (3)
漫画:和山やま
出版:祥伝社
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ゆる〜く流れる女子校の時間。男の先生達がちっとも羨ましく思えないのが不思議ですw なんだろうこれはという理解に困る話も多いのですが、時々上手いのでそこが麻薬ですね。トイレのゴキブリにおける香川さんと小林先生の会話とかサイコーです。
転生したらスライムだった件 (22)
漫画:川上泰樹(キャラ原案:みっつばー)
原作:伏瀬
出版:講談社 シリウスKC
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神聖法王国ルベリオスとジュラ・テンペスト魔国連邦の和平会談が行われ、少なくとも100年の国交を結ぶことが合意されました。その途中では、温泉だ天ぷらだ刺身だすき焼きだと、リムルによる日本文化の徹底した再現が披露されますが、文句を言いつつもそれらに胃袋を捕まれてしまったヒナタが可愛いです。
黒幕についても明示され、かつての敵が味方となって新たな敵へ共闘して行くという一つのエピソードのエンディングと次のエピソードへのプロローグという巻でした。
メイカさんは押しころせない (10)
漫画:佐藤ショーキ
出版:秋田書店
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メイドどこ行ったという状況になって久しいですが、周りでもカップル成立が続きます。メイカの積極性もちょっと男視点で都合が良すぎる感じもします。なので、おまけ漫画の津田沼さんの純情が清涼剤です。
12/9発売
アルスラーン戦記 (18)
漫画:荒川弘
原作:田中芳樹
出版:講談社 少年マガジンKC
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ほぼパルス軍とルシタニア軍の戦いで終わっています。原作者の田中芳樹も『銀河英雄伝説』では宇宙空間なのに戦術が2次元的すぎると批判されていましたが、こちらでは陸上のため2次元的思考で良いので違和感はありません。ただちょっと相手が馬鹿すぎる感はありますが。
ロシア伝統の督戦隊もタイムリーに思えてはしまいますが、さすがに原作はもっと昔に執筆されていますね。裏で蛇王一味の暗躍も描かれるのですが、どうもそこだけ世界観がいびつなので違和感が拭えません。
魔石グルメ 魔物の力を食べたオレは最強! (7)
漫画:菅原健二(キャラ原案:成瀬ちさと)
原作:結城涼
出版:KADOKAWA ドラゴンコミックスエイジ
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うーん、絵柄のせいなのか元々原作からしてなのか、話の進み方が少年活劇っぽくて軽いので、ちょっと読み応えがないです。登場している女性陣は可愛いのですけどね。
12/12発売
重版出来! (19)
漫画:松田 奈緒子
出版:小学館 ビックコミックス
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出版社における作品作りの話題としては、フェティシズム(エロ要素)の話と多言語への翻訳による海外展開の話があります。あとはアユちゃんへのストーカーの話は持ち越しですが、黒沢が動き出したので解決に向かうでしょう。
そしてメインテーマでもある中田の成長も、作品がアニメ化されて再評価されると共に本人も他者とある程度のコミュニケーションが取れるようになって来ていることが描かれます。ゆえにでもあるのでしょうか、後書きでは作者の方にこの先が告げられてしまいました。
転生しまして、現在は侍女でございます。 (6)
漫画:田中ててて(キャラ原案:仁藤あかね)
原作:玉響なつめ
出版:アリアンローズコミックス
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最近、自分の他にもゲームシナリオを知る転生者がいるという設定のお話が多いですね。その相手との対決という意味では話の展開が作りやすいのかもですが、ゲーム内に転生というとんでもない設定でさらに複数人もというと、元から無視されているリアリティがさらに…という感じがしないでもないです。
そこは置いておいて、ついにヒロインのミュリエッタが身近にせまってきて、物語の大きな展開がありそうです。この作品はコミカライズが上手い感じなので、あまりヒロイン側を極端に描かずに進んでくれると良いなと思います。
領民0人スタートの辺境領主様 ~青のディアスと蒼角の乙女~ (8)
漫画:ユンボ
原作:風楼・キンタ
出版:アーススターコミックス
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新たに見つけた作品で8巻を一気読みしましたが、結構面白いです。主人公が領主として無自覚と言うよりも欲がないという感じが良いですね。主人公だけが活躍して周りが付いてくるだけのストーリーでは深みが無くてつまらないですから。
エルダンのマイザー王子の暗殺未遂から捕縛と、その裏のイルク村での出産ラッシュがあり、そこからのアルナーの赤ちゃん欲しいぞアピールも良い雰囲気でイイですね。その話題の時には物言いたげにディアスを見るアルナーの目線が楽しいです。
12/13発売
ちはやふる (50)
漫画:末次由紀
出版:講談社 BE LOVE
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完結です。三角関係にもあっさり片が付きました。個人的にはこれで良かったと思います。太一に想いを伝える千早のシーンは良かったですし、そこで大江ちゃんがガッツポーズをするのもまた良いですよ。
エピローグとしての瑞沢高校かるた部OB・OGも悪くなかったです。綺麗に終わったので、できればこのまま下手に続編などは作らないでくれた方が好ましいかなと。でもサイドストーリーなら歓迎しますよ。大江ちゃんとか、大江ちゃんとか。
12/15発売
瓜を破る (6)
漫画:板倉梓
出版:芳文社
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おいおい表紙が男かよと思いましたが、作品中ではかなりの部分がその鍵谷と香坂のピュアな二人の告白からベットシーンまでの顛末です。家事も出来る年下男子で収入も女性が上そうというのは、ちょっとテンプレな気もしますが、男女逆らならいくらでもある設定ですね。
初体験をこれだけ長く正面切って描くというのは、なかなか最近見ないなぁと思いますが、ジャンルによるのかもしれないです。
恋は世界征服のあとで (6)
漫画:若松卓宏
原作:野田宏
出版:講談社コミックスデラックス 月刊少年マガジン
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完結巻です。ギャグ漫画なのでストーリーは二の次ではあるのですが、ちょっとグダグダでしたかね。オールスターキャストとか、多少の伏線回収はあったのですが。
突然訳わからんヴィランなど登場させずに、いっそシャーロット大総統をもう少し大きく使っても面白かったかもしれないと思いました。
白聖女と黒牧師 (11)
漫画:和武はざの
出版:講談社コミックス 月刊少年マガジン
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異世界?でも試着室に二人で隠れるシチュエーションが描けるとは。アベルの弟についても話が全然広がらずに終わりましたが、先へのネタ振りなんでしょうか。後半では、聖女様の突然の無自覚家出?から過去編に入ります。
まどろみバーメイド (12)
漫画:早川パオ
出版:芳文社
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金に糸目を付けずにアイディアをそのまま実現したら、というような5種類のバーが開かれるのですが、物資の調達さえも限られそうな船上であっという間にいろんな設備が準備されてしまったりは、少々現実味が薄い感じがしました。
またイベントをしかけた人の背景もそんなに語られないので、実はこうでしたという説明にはとってつけた感もあり、エピソード全体としては微妙でしたね。なのであまり続けずにさっさと閉じてしまったのかもしれません。
12/16発売
聖女の魔力は万能です (8)
漫画:藤小豆(キャラ原案:珠梨やすゆき)
原作:橘由華
出版:KADOKAWA フロースコミック
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ほとんど話の進展が無く、聖女として騎士団に同行してスライムの湧き出る黒い沼を浄化しました、というだけで終わっています。一巻の中でこれだけしか話が動かないのは辛いですかね。
よふかしのうた (14)
漫画:コトヤマ
出版:小学館 少年サンデーコミックス
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ここで修学旅行を持ってくるとは秀逸です。都合の良い行き先の修学旅行の裏で別のイベントがというプロットはよくありますが、本作の主人公は不登校ですからね。ナズナの言う「こんな世話焼いてくれる幼なじみ(デカパイ)がいて良く不登校なんかなれたなこいつ」とはホントそうですよ。
しかも参加してみれば周りと上手くやって女子をはべらしてってのは、半吸血鬼として魅了の能力も影響しているのでしょうか。
弱気MAX令嬢なのに、辣腕婚約者様の賭けに乗ってしまった (3)
漫画:村田あじ(キャラ原案:Tsubasa.v)
原作:小田ヒロ
出版:KADOKAWA フロースコミック
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同じゲーム内転生者であることがほぼ確定のヒロインとしてのキャロラインの動きに、勝手にあたふたしてしまうピアです。タイトル通りと言えばそうなのですが。
キャロラインのクッキーには中毒性と幻覚症状があることが証明されたり、彼女は父親の男爵からの指示があるようなことを匂わせたりと裏が見えてきますが、いきなりゲーム内の時間軸とは異なるタイミングで断罪イベントが始まってしまいます。
私の推しは悪役令嬢。 (5)
漫画:青乃下(キャラ原案:花ヶ田)
原作:いのり
出版:一迅社
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イケメン(もちろん女性)で有能な幼なじみの恋敵がやってきて、クレアとレイの仲を引っかき回します。レイは一度は無残に破れて身を引きますが、再度挑んで、…という二人の結びつきを強くするための定番展開です。
ただし勝負の決め手となったキーアイテムがあまりに突然出てきた上に、それであっさり決まってでは価値も伝わらずで、ちょっと物足りない感はありました。
12/19 発売
王様の仕立て屋~下町テーラー~ (14)
漫画:大河原遁
出版:集英社 ヤングジャンプコミックス
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裏でナルチーゾ社と繋がっててというプロットは、以前にイタリアにいてジラソーレとやっていた時と同じで、社長がお調子者でキレやすいというのも一緒ですよ。
作品のコンセプトを否定する気は無いのですが、スキルはあるけど見た目で失敗しているひと立ち直るとか、その道の大家がちょっとやってしまったのを上手く収拾してみせるとか、話の構成が前にも何度かあったなぁというのが続くと厳しいですね。
かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ (28)
漫画:赤坂アカ
出版:集英社 ヤングジャンプコミックス
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今巻で完結です。前巻と表紙が繋がっていてメインキャスト全員集合ですが、藤原さんなら真っ二つでもありという構図でしょうか。それぞれのキャラクター毎に○○の最終回という形にしてそれぞれのエンディングを描いて終えられることが出来るのは人気作ならではですね。
早坂愛の最終回では、ちょっと未来のみんなが描かれて安心しました。伊井野と石上の次世代生徒会の頭脳戦も良かったです。そして藤原さんが実は本作のヒロインだったというのは、振り返ってみれば納得かと思います。
九龍ジェネリックロマンス (8)
漫画:眉月じゅん
出版:集英社 ヤングジャンプコミックス
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楊明が第二クーロンの秘密にせまりますが、あっさりと忘れさせられてしまいます。誰が秘密を知っていて誰が知らずに騙されているのか、はっきりしてきた人とまだそうで無い人がいます。なんか黒幕が沢山いそうです。
工藤と鯨井も付き合い始めますが、それでウキウキな鯨井に比べて工藤の方は悩みが深くなっていきます。未だ次々と謎が並べられている段階なのでもどかしくもありますね。それでも偶然にも謎解きのためのツールが一つ見つかったようなので、次巻で大きく展開があるでしょうか。
12/20 発売
墜落JKと廃人教師 (15)
漫画:sora
出版:白泉社 花とゆめCOMICS
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夏休みです。オープンキャンパスに行ったり墓参りに行ったりもしますが、男の部屋に二人きりな状況も多くて良いのですかねこれ。でも微妙なところで手出しはされていません。彼女の親族が無言で勝手に入ってきたりするからもありますが、先生の方もその微妙なライン上で楽しんでいるようにも見えます。
先生の昔の女(?)も突然登場してきて酔っ払いのノリで場を引っかき回して行きますが、結果として仲をさらに深めるというお話です。
12/21 発売
氷属性男子とクールな同僚女子 (7)
漫画:殿ヶ谷美由記
出版:スクウェア・エニックス ガンガンコミックスpixiv
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冴島くんと狐森さんおめでとう!な巻です。狐森さんのとてもイイ表情が連発で、既にある程度は近い距離感の仲にいる主人公達が今更くっつくのよりドキドキ感があってよいです。早速嫉妬もしてみせるところもクールな冬月さんと対照的に設定されている狐森さんだからこその尊さでした。
とはいえ冬月さんも無自覚で氷室くんを挑発(?)しまくりで、でも相手の反応にちょっと自覚も出たりで、次巻には期待大ですね。
12/22発売
焼いてるふたり (9)
漫画:ハナツカシオリ
出版:講談社
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2話続けてのキャンプからの、家庭料理でのアヒージョ、ナポリタン、生姜焼きと、悪くはないのですが少々に料理のネタに困り始めましたかね。せっかく浜松を舞台と設定しているので、もっと地産地消な雰囲気があって良いような気がします。
テコ入れの新キャラの予告が出ていましたが、どう展開するでしょうか。
12/26発売
宇宙戦艦ヤマト2199 (9)
漫画:むらかわみちお(キャラ原案:結城信輝)
原作:西崎義展/協力:宇宙戦艦ヤマト2199制作委員会
出版:角川コミックス・エース
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なんと8巻と9巻の間で6年半もの日数が経ちました。アニメ版とは異なりヤマト艦内の裏切り者を伊東ではなく星名としてしまったことで、整合が付かなくなって突然打ち切りとなったのかと受け止めていましたが、十分な冷却期間も置いたので敢えてアニメ版とは異なるストーリーで行くという決定がなされての再開でしょうか。
実際この9巻では、伏せられていた森雪の真実が語られてしまったり、篠原が偵察の帰還後に亡くなってしまったりと、アニメ版とは詳細が異なる方向に意図的に踏み出している感じがしますね。
先輩がうざい後輩の話 (10)
漫画:しろまんた
出版:角川コミックス・エース
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武田と五十嵐はプールでより接近、風間と桜井はついに気持ちを確認し合ってご実家訪問までとなりました。サブキャラから先にくっつくのは王道展開ですが、鈍そうな武田は気づくのですかね。五十嵐が頑張って告白しても「おぅ、いいぞ」とか言ってあっさり決まりそうでもありますが。
没落令嬢、貧乏騎士のメイドになります (2)
漫画:千世トケイ
原作:江本マシメサ
出版:ぶんか社 BK COMICS f
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表紙はどなた達ですか?というくらい別人ですが、実は目が悪かっただけで進めた1巻よりずっと良くなりました。アニエスが婚約者としてお母様にも太鼓判を押され、そして周りからもグイグイとフォローされるのが良いです。使用人頭のジジルに「もう本当にご結婚されたらどうです?」の吹き出しに添えられた”ええやん”という台詞が素晴らしいですよね。
髪型を変えようとして、おさげにしたアニエスにやられるベルナールもイイ表現ですが、さらにメガネ属性まで加えて来ようとは!婚約者のふりから夫婦のふりへと、二人の仲を取り持つジジルの策略が光りますが、ストーリー的にはこの先アニエスが哀しむ状況も作られそうで、そこを避けてこのまま幸せな二人になってくれませんかね。
やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中 (4)
漫画:柚アンコ(キャラ原案:藤本都也)
原作:永瀬さらさ
出版:角川コミックス・エース
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新しいストーリーに入りまして、帝都に帰ろうとしたら内乱を主導する叔父から攻撃を受けてしまい、一旦隠れ家に退きます。失った魔力を回復するまで半年ほど待とうというところでしたが、行動的なジルは落ち着いていられません。竜騎士団に入って情報を得ようとします。もちろん陛下が作ったお弁当を持ってw
新キャラとしては竜帝の異母姉であるエリンツィア第一皇女と、ジルの前世での副官のロレンスが出てきます。さてそれぞれ敵か味方か。
12/28発売
悪役令嬢転生おじさん (4)
漫画:上山道郎
出版:少年画報社 ヤングキングコミックス
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乙女ゲームには欠かせない学園祭パートです。相変わらずの管理職視点・親目線もイイですよ。普通の人だったのが転生したら有能過ぎという薄い設定はありがちですが、管理職や親だったからというならその経験からも納得出来ますし、視点も上からでなく後ろからサポートする感じがまたイイですよね。
エレガントチートのスキルがここで弱点になることも、ちゃんと設定を活かしていて上手いです。そしてついに登場したグレイスの母親のジャクリーヌが黒幕では無いかという描かれ方をしていますし、前巻で出てきたアンナの母親の過去も再度匂わせたりと、最終的にこのまま上手くまとまることを期待しています。
蒼き鋼のアルペジオ (24)
漫画:Ark Performance
出版:少年画報社 ヤングキングコミックス
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ヴァンパイアの善戦が光ります。コアの破壊とまではならなくて安心しました。世界は三つ巴、いや四つ巴という状況で、誰が敵で誰が味方なのやら。軌道エレベーターまで出てきて、これまでの海だけで無く宇宙への広がりも示唆されました。
コトノの正体を明かして一旦はエンディングに近づけたように見せておきながら、さらに複雑な展開に進めて、まだまだ決着をさせないつもりでしょうか。
悪役令嬢ですが、幸せになってみせますわ! アンソロジーコミック (8)
出版:一迅社
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5作品が掲載されていていずれも逆転劇型ですが比較的佳作揃いでした。読後の幸せ感としては3作目の『悪女に仕立てられた私を信じてくれたのは幼馴染だけでした』が、ストーリー構成としては5作目の『女神様がやっちまいなとの思し召しです』が上手く作られていましたね。
異世界居酒屋「のぶ」 (16)
漫画:ヴァージニア二等兵(キャラ原案:転)
原作:蝉川夏哉
出版:角川コミックス・エース
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あまり大きな話はなく、個別エピソード集な巻でした。焼き鳥はとても美味しそうでマジで食べたくなりましたよ。ポテトフライはまぁいいかなw
料理がメインの回ではないのですが、シモンとパトリツィアの初々しいお二人の話が良かったですね。再登場してくれることを望みます。
逆行した悪役令嬢は、なぜか魔力を失ったので深窓の令嬢になります (3)
漫画 :さかもとびん(キャラ原案:RAHWIA)
原作 :蒼伊
出版 :KADOKAWA フロースコミック
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前巻でラシェルが神官に連れ去られるという大事件が起きて終わりましたが、殿下があっさりと駆け付けて救い出しました。ただやはり人の良さそうな神官には別の意図もあっての犯行で、…というお話になっています。
そして殿下からはっきりと好意を示されてラシェルも前向きに行こうとなったところで、大分遠回りして元のゲームシナリオの方に戻ろうとしています。さて再登場してきたヒロインはどう動くのでしょうか。
食い詰め傭兵の幻想奇譚 (4)
漫画:池宮アレア(キャラ原案:peroshi)
原作:まいん
出版:ホビージャパンコミックス
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二度目の冒険に入りますが、どんどん同行の冒険者が呪われたように死んでいくという殺伐とした始まり方になります。原因も明らかに護衛対象の少女でしょうし。それにしても生意気な馬鹿ガキのキャラは主人公達との対比のためには必要なんでしょうが、描かれ方が馬鹿すぎて読んでいて腹立たしいので個人的にはいらないですね。
理想のヒモ生活 (16)
漫画:日月ネコ(キャラ原案:文倉十)
原作:渡辺恒彦
出版:角川コミックス・エース
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5巻ほどに渡った双王国編がやっと終わりました。フラウが望んだ魔道具があっさりと手に入り、シャロワ王国の意向はそこにあったかという説明がなされます。国を治めるにおいて重要な外交というものが背景を含めてきちんと描かれているのは良いですね。ちょっとお話が長くなるのが欠点ですが。
ルクレツィアの秘密と思惑もやっと明らかになりました。この次の展開への準備もあるでしょうか。政治劇としては、それぞれのキャラクターのうちに秘めた思惑が緻密に描かれるとより深みが出ますね。
やっと帰国となったと思ったら、相変わらずゼンジロウはヒモのにゆりは出来ずに直ぐに新たな旅に出ることになります。次エピソードでの懐刀メイドはイネスに変わってマルグレーテかな。
ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~ (4)
漫画:尾羊英(キャラ原案:ゆき哉)
原作:中村颯希
出版:一迅社 ZERO-SUM COMICS
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新規でまとめて4冊購入です。次期皇太子妃の呼び声も高い病弱の玲淋と、彼女を憎む悪役令嬢の位置にいた慧月が入れ替わったら、健康な身体を手に入れた玲淋が持ち前の根性と行動力で暴走しながら事件を解決というストーリーです。
ちょうど最初の入れ替わりのお話がこの巻で終わりとなりました。真犯人が登場しての直接対決からヒーローが颯爽と登場しての解決ですが、闇落ちしてしまった朱貴妃よりも本当の原因を作った金淑妃が処罰されないのは納得がいかない部分もありますね。それがいかにも後宮なのかもですが。
それにしても侍女として莉莉の苦労が忍ばれますし、その描写も良いです。結局は周りの人達に入れ替わりがバレてしまった訳ですが、まだお話は続くようですので、今後はそれがいつでも出来る前提で進むのかもしれません。