瓜を破る【漫画レビュー】

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女性達の主に恋愛、結婚関係のお悩みについてオムニバス形式の漫画です。ただし彼女たちはみんな同じ会社に勤めているようなので、狭い世界のお話ではあり、それぞれにちょっとずつ交錯もしています。無理な設定で変に重たくなるような話は取り上げておらず、お悩み自体もそこそこ身近なことなので、その問題を解決して一歩踏み出す女性達に共感できますよ。

書籍情報

漫画:板倉梓
出版:芳文社
ジャンル:ラブコメ(女性側のお悩み)
既刊:8巻
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主要登場人物 

香坂 まい子 彼氏無し=年齢で焦るアラサー
味園 みゆき 仕事での態度がキツいが10年同棲している彼氏がいる
塚田 花絵  ドライで毒舌。3年ぶりの彼氏が出来たばかり
染井 奈々  共働きで子供は保育園。ママさん疲れ中
沢 鐘子   仕事が出来てマンション買って、猫と一緒に独身を謳歌?
小平 蓮   自分に自信は無いけどイケメン好きの派遣社員

レビュー&感想

最初は、ずっと彼氏無しで当然経験も無しの香坂が、かなり焦って色々と暴走する話から始まります。そのうちに鍵谷という気の合う相手を見つけますが、お互いに奥手で恋愛経験皆無なのでノロノロな進み具合です。とはいえ他の女性達の話も進む中で、まずはこの二人の初々しい恋人達のストーリーを作品の柱として通してますね。

その途中からちょっと厳しい先輩の味園のエピソードに移ります。ひっつめ髪で仕事ばかりの人にも見えましたが、10年同棲している彼氏がいました。でもある日喧嘩して彼氏は突然部屋を出て海外に逃亡。そこで初めて彼氏を大切にしていなかったことに反省し大慌て。そしてついに今までには無い行動で解決に走り出します。

塚田の話はやや少なめです。クールかつドライを気取っていましたが、久しぶりに出来た彼氏への対応で自分がただのキツい、冷たい嫌な人間では無いかと気づいてしまって自己嫌悪。でも優しい彼氏に感謝して自分に向き直ることが出来ました。

染井さんのエピソードは、働くママさんとして保育園からの突然の呼び出しにおびえる日々。周りに負担をかけている負い目や、趣味で意気投合していた昔の彼氏と今の旦那を比べてしまって….というものです。元気に保育園に行ったはずなのに、会社に着いた瞬間に保育園から電話とか、あるある過ぎて同情しきりです。幸いにしてうちの職場は時間に融通がつけやすくて恵まれていましたけど。

沢さんは、ちょっと年上で仕事も出来て恋愛ももう面倒くさいと、愛猫と好きな家具に囲まれて幸せな暮らしのはずなのですが、どうしても自問自答を繰り返してしまいます。ちなみに心の平静を保つための猫吸いについては『デキる猫は今日も憂鬱』でもその効果の高さが語られているものですね。

この他にも、味園と同期入社で早めに寿退社してしばらく専業主婦だった辻さん、沢さんの元で派遣社員として働き出した自虐的な物言いをする小平さんなど、まだまだこれから何かありそうなことを予告しながら、それぞれの女性の心の中を描き続けています。

総じて彼氏や旦那として登場してくる男性は優しくて良い人達なのは好感が持てますね。異性側を酷い人物として描くことで、だから女(男)は大変だという表現はよくありがちです。でもこの漫画では、相手にちょっとむっとしてしまう部分もあるけど、全体で見れば良い人というようにしてあって、その結果として良い関係の男女を描くようにされているのがお気に入りです。

おすすめ!

こうすれば良いと分かっているのに出来ないことはあるよねと自己反省の日々の方
なんだかんだ言って、気の合う相手がいることは重要だよと再確認したことがある方に

最新刊

7巻に続き小平さんの話と香坂さん達の話が並行で進みます。小平さんの方は、まぁそうなるよねという感じでした。メインの香坂&鍵谷は無事に恋人になって順調かと思ったけれども、初めての恋人だと許される距離感が分からずという定番シチュエーションになって来てます。恋愛とは自分を映す怖い鏡ですよね。

参照作品

猫と一緒に暮らしている/暮らすことを夢見ている方にはこちらも。