STAR TREK STRANGE NEW WORLDS Season 1 第6話【ネタバレ感想】

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スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』の第6話のネタバレ感想です。

今月いっぱいまでWOWOWを契約中なのでAmazon Primeと比較してみましたが、やはりWOWOWの方が画質が良いですね。特に大画面TVで視ると差がよく分かります。

さて今回は、国が異なれば文化も異なるという状況では、部外者にはなすすべもないというストーリーです。解が無い問題みたいであまり好きなパターンではないのですが、考えさせるという点では、こういうお話も必要ではありますね。

第6話 苦しみの届かぬ高さまで

今回は、パイクが10年前にも来たことがあるという連邦宇宙域の端にあるマジャラン星系が舞台です。とはいえ領域の端って、そんな簡単に行けてしまう程度の距離なのでしょうか。あと米海軍などは担当海域毎に艦隊が分かれていたりしますけど、エンタープライズはほとんど単艦で遊撃的に行動してますし、STARFLEETには担当宇宙域のような概念はないのかもしれません。

今週のウフーラの研修部門は保安部です。でも「今週」とか言ってしまうと番組の放送周期みたいですよ。保安部のLesson(心構え?)は少なくとも7まであるようで、先週に引き続き、ラアンは厳しい上司役です。

星系に近づくと攻撃されている連邦船籍ではないシャトルを見つけ介入しますが、今回の敵船は強くは無さそうです。しかし部門研修で、実際の戦闘時のフェイザーまで撃たせてしまうのは凄いOJTです。ウフーラがちょっと間違って強めに当ててしまうのも候補生らしい演出ですけど。

転送室に来てみると、カイルが操作している卓の反対側にもディスプレイが複数あります。転送台側から操作することは通常ないと思いますが、カッコイイので良しとしましょう。

シャトルから転送されてきたのは、大人の男女と子供1人。パイクを視た女性(アローラ)は彼を大尉と呼び、どうやら10年前のお知り合いのようで、マジャラン星系では大臣レベルの重要な役目を負っているみたいです。

男性は長老と呼ばれる人で子供の親だと名乗ります。そして子供は第1奉仕者(First Servant)と呼ばれていて、その世界にとって重要な役割を持っているようです。で、敵対勢力に狙われたようだと。

子供は攻撃でちょっとけがをしていたので医務室に行きましたが、医療技術としては惑星連邦の方が遅れているという描写がなされます。体内のバイオインプラントが自動的に治療するとか言ってますが、ナノマシン的な何かでしょうかね。

連邦未加盟の異星なのでパイクのみ上陸となりますが、この時の都市の描写もCGで綺麗に作れるのは良い時代ですね。幾つもの文化のモチーフから創作してストックしておくのでしょうか。

第1奉仕者と呼ばれる少年が、科学士官であるスポックに亜空間長距離通信での伝播速度とか訪ねることで、彼がとても優秀な子供ということと、スポックが答えた光の速度の52000倍は遅いとディスってみせることで、マジャラン星系が連邦よりも科学技術が進んでいるという描写が入ります。

ちなみにTOSとTNG以降ではワープ係数が異なるのですが、それでも光速の1000倍とかは出しているので、それと比較すると亜空間通信の方が数十倍速いだけとなります。人間が乗り物で移動できる速度と通信に利用している速度の係数比がせいぜい二桁というのは、確かに改善の余地があるかもしれません。

さてパイクが訪問しているマジャランでは、第1奉仕者を守るはずの衛兵に裏切りがあったというシーンで、内部対立があることが示されます。

一方のエンタープライズ側では、その存在をすっかり忘れていたサミュエル・カークがウフーラとラウンジで軽く絡みますが、指導中のラアンによって直ぐ退場させられてしまいました。ラアンはシャトルを攻撃していた敵船から入手したデータチップの解析をウフーラに指示します。

そしてドクターは、あっと言う間に第1奉仕者を完治させたマジャランの医療技術に感嘆し、転送バッファに入れている娘の治療に使えないかと願いますが、同盟関係にない連邦に技術は渡せないと断られてしまうのでした。

マジャランでのトラブルの後で、パイクはアローラとお楽しみです。カークは初対面の人とでもしょっちゅう直ぐに恋していましたが、さすがにパイクの役どころでは旧友との再開でというクッションを置いたのでしょうか。米国ドラマでは、おじさんおばさんの色恋が多いですよね。

その裏では、ウフーラが依頼された調査を終了し、そしてドクターの娘と第1奉仕者の少年が談笑しているというシーンが入り、まずはウフーラの調査結果がマジャラン星系での内部対立と繋がります。なんかこの星系は怪しそうだぞと。

そこから第1奉仕者の少年の誘拐事件があって、捕まった先のクルーザーが爆発したけれど、実は少年はエンタープライズ船内に避難していて、長老が嘘をついていたことが分かります。しかし少年が隠れていた第17デッキ、コンテナなどが乱雑に置かれた物置状態なのはいけませんね。

無事に見つかった第1奉仕者である少年の即位式にパイクは参加して、その子が犠牲になってしまうというマジャランの真実を知ってしまいますが、時すでに遅し。嘘をついていた長老は、星系のために犠牲になることが分かっていた子供を父親として守りたかったのでした。でも裏切った衛兵との繋がりはなかったみたいですね。

真実を知って1人の子供の犠牲で成り立っているのかとマジャランを非難するパイクですが、惑星連邦では犠牲になった子供は1人もいないのか、貧困に苦しむ子はいないのかとアローラに反論され、マジャランでは1人の犠牲で済ませているし、それはとても名誉なことなのだという彼女の主張とはどこまでも平行線でした。

最終的に息子を救えなかった長老は、マジャランで将来犠牲になり得る子供を救うために敵対勢力に加担することにし、もう星系の法に従う必要もないのだと、一度は拒んだ高度な医療技術をドクターに教え、身近な子供を救うことに力を貸してくれるのでした。

異なる文明、文化にはそれぞれに尊重すべき考え方があるということで答えの出ない終わり方のため、パイク自身のとても後味が悪そうな顔で終わりますが、こういうパターンもよくありますね。個人的にもスッキリはしないのですが、考えさせられるという点では、これまたスタトレ的なお話だったかもしれません。

ただし、ドクターの娘に治療できる可能性が出たことは先々への期待にはなったかと思います。

WOWOWオンデマンドには含まれていて、Amazon Prime Videoでは追加契約できるParamaount+で、『スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』が視聴出来ます。第1シーズンと第2シーズン、それぞれ10話が配信中です。

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