車載用に6年ぶりにWALKMANを買いました。Androidベースでアプリによりストリーミング対応となっています。音楽ファイルは外部メモリに入れることにして、本体16GBの一番安いモノです。
購入目的
数年前から車通勤で、車のナビにiPhoneのBluetoothで繋いでいたのですが、ナビシステム側の起動が遅く接続に30秒位かかってしまい、それまで音が出ません。
寒い時でも無ければさっさと出発してしまうので、車が走り出してから音が出ることになるのですが、なぜか音が出なかったり、しばらく立ち上げてもいないアプリに勝手に繋がって違う曲が鳴り出すことが多々ありました。
そうするとポケットに入れているiPhoneを取り出して操作せねばならず、車を止めてiPhoneを触れるようになるまでオーディオを聴くことが出来ません。
Bluetoothでなく、AUXでの有線接続ならばエンジンをかけて数秒で音が出るので、本機を購入して車に載せっぱなしにしてしまうことを考えました。
音楽ストリーミングはApple MusicとAmazon Musicをお試しとして併用していて、アカウントがあれば音楽をiPhoneに入れておこうがWalkmanに入れておこうが同じであることに気づいたので。AUX接続だと音質も良くなりますし。
ちなみに、以前にAmazonのECHO AUTOも試したのですが、iPhoneのAmazon Musicを操作することには成功したものの、ダウンロード済みの曲を指定してもわざわざキャリア回線でストリーミングしてしまうことが分かり、それでは通信容量を圧迫するため早々にお蔵入りになりました。
レビュー
外観
サイズは実測で、縦99mm、横56mm、厚み11mmくらいです。
右側面には物理スイッチがあって、左からロック、戻し、再生、送り、音量下げ、音量上げ、電源です。
下側はコネクタ類です。左からヘッドフォン/AUX、ストラップ穴、USB-C、外部メモリです。
良い点
思惑通り、エンジンをかけると降りる前に聴いていた曲が直ぐに鳴るようになったことです。でもこれはWALKMAN自体の評価ではないですね。
音質はずっと良くなりました。高音は心地よく伸びやかで、低音もしっかり出ているので、走行中に聴いても気持ちが良いです。停止してエンジンがアイドリングストップすればさらに、おっ!良く鳴っていると感じます。
今まではBluetooth接続だったので当然なのですが、やはりiPhoneをUSB接続した時よりも良いです。USB接続だとナビのDACを使うことになるからですかね。
WALKMANはさすがに音楽専用機なので、アナログ出力に配慮がされています。実際に有線ヘッドフォンを繋げて聴いても十分満足です。
なお車側はメーカーオプションのBOSEサウンドシステムで、普通のオーディオ機器に比べたらセットで十分安いのでそこそこ程度ですが、ノイズを無視できない走行中の車内環境であれば十分かなと思っています。
音質設定
専用の音質設定アプリで、イコライザーなど音質に配慮した設定が出来るのも良いです。設定としては以下があります。
- オフ
- ブライト
- エキサイティング
- メロウ
- リラックス
- ボーカル
- カスタム1
- カスタム2
低音と高音を持ち上げて迫力を出したいなら「エキサイティング」、ボーカルを強調なら当然「ボーカル」ですね。私はボーカルをよく使っています。
聴くためにダウンロードしているのはハイレゾ/ロスレスハイレゾ音源ですが、AIによるアップスケーリングを行うDSEE HXもONにしています。
音楽ストリーミングサービスは結局Apple Musicにしました。Amazon Musicだと、ただでさえ小さいアプリ画面に歌詞が表示されてジャケットの一部が見えなくなってしまうので。
ただこれは後で分かったのですが、オフラインモードだと歌詞表示が出なかったのでした。車に乗せている時はどうせオフラインモードで構わないので、少々早とちりだったかもしれません。
電池容量
色々なところのレビューで言われていますが、バッテリーの持ちは最悪です。まずWiFiのOFFは推奨では無く必須です。本当にあっという間に電池が無くなります。
後はどこまで効果があるかは不明ですが、使わないアプリは全部削除しました。もちろん車ではUSBに繋いで走行中は充電もしているのですが、通勤でそんなに長距離を走るわけでは無いので徐々に減ってしまい、少なくとも週一回は取り外してフル充電して使っています。
曲のアップデートのために週一でWiFiに繋ぐのも必要でしょう。ただうっかりONにしたWiFiを切り忘れて、月曜日の朝に走っただけで帰りには電池が激減りしていて家で充電し直しとか度々やっています。
SONYもさすがに批判が多かったのか、未使用時は電源を都度落とすような使い方を推奨してます。でも起動自体はそんなに遅くはないものの、少しは待ちますからね。
内部ストレージ
トップにある画像のようにアプリを最低限の1画面分も無い状態にしても、内部ストレージはかなり消費してしまっています。
さらにApple MusicとAmazon Musicを両方入れると、それだけで残り2GB以下になってしまうためシステム起動時に警告がでます。もう普通のAndroidスマホのように色々アプリを入れる使い方は向いていないのでしょう。
画面操作の反応も少し鈍い気がします。おそらくこれはタッチパネルの問題というよりも、画面が小さいので表示されている各種アイコンを上手く押せていない(タッチが上手く判定できない)ような気がします。
アイコンはシステム設定で多少いじれるものの、アプリ側でももう少し調整出来ると良いですね。側面に物理スイッチはあるのですが、残念ながら車載時はホルダーに入っているので側面は触れないのです。
後はWALKMANのせいでは無いですが、Bluetooth接続であればナビ画面にジャケットが表示できたり、ハンドルのスイッチで曲を戻したり先送りしたりも出来たのですが、AUX接続だと本体の画面を触らないといけないのは、少し面倒です。音量のコントロールは、ナビの出力で共通なので困らないですが。
まとめ
幾つか不満はあるにせよ、車載用として用途を限定しているため当初の目的は十分果たしています。カーオーディオの音も確実に良くなったので、購入は妥当だったと判断しています。今は電車を使うことが少ないこともあって、音楽は音楽で機器を分けて管理することに特に不便は無いので。
画面は小さいですが、携帯性との兼ね合いもあるのでちょうど良いサイズだと思います。車に置くのにも大きすぎては邪魔です。素質はいいのに、電池の持ちでかなり悪評を得ているのがもったいないですね。
Bluetoothではちょっと足りないと感じている方に
WALKMANの有線接続で音は確実にグレードアップします。