純水洗車用イオン交換樹脂の詰め替え

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洗車に用いた水道水がボディの上でそのまま乾いた時には、イオンデポジットと呼ばれる水道水に含まれるミネラル分が水玉の縁の白い丸となってボディに残ります。それを避けるために洗車後の拭き上げは必須作業です。ただし純水で洗車すると、この白い丸が生じる成分が含まれていないので拭き上げを省略したり、簡略化できます。

この純水洗車のためには純水器が必要ですが、使用開始から1年と少しが過ぎて純水度が弱まってきたようなので、内部のイオン交換樹脂の詰め替えを行いました。ちょっと気づくのが遅く、50ppm位の水道水が20ppm位までにしかならない状況になっていたので、1年以内には交換した方が良さそうです。

純水器

私が使用しているのはサンエイ化学の純水器ですが、カートリッジ自体はどこの会社も似たようなもので、中国辺りで作っていそうな入れ物は同じようなボトル形状です。この中に用いるイオン交換樹脂としてAmazonなどで簡単に手に入るのはサンエイ化学のものですので、正真正銘の純正品対応です。

交換作業

まず、蓋を付けたままで逆さまにしたりして水を排出したあとに、蓋を開けて2、3日放置してしばらく内部の水分をできるだけ乾かして軽くします。今回は真夏でしたので比較的早く乾きました。ある程度乾いたらカートリッジを逆さにして振りながら、頑張ってイオン交換樹脂を出します。

ある程度乾いていても少し重いですが、樹脂が詰まって引っかかったりはそれほどありませんでした。イオン交換樹脂は数の子のような黄色いつぶつぶの集まりです。

しばらく乾燥
蓋を開けてしばらく乾燥

このイオン交換樹脂の廃棄時にあるとオススメなのはホームセンターで手軽に手に入る土嚢袋です。土嚢袋は水分が抜けるようになっているので、底の方にあったまだ水分を含んだ樹脂を入れると上手い具合に水だけを外に排出してくれます。樹脂を土嚢袋にいれたまま、さらに数日放置して乾かし、軽くして捨てやすいようにします。

使用済みのイオン交換樹脂
使用済みのイオン交換樹脂

イオン交換樹脂を出したらカートリッジの内部やパイプを洗って古いイオン交換樹脂を完全に取り除きます。この時の排水も土嚢袋に出してやるようにすれば、樹脂が散らばったりしないで済みますね。

洗浄
各部品を洗浄

新品のイオン交換樹脂は水分を含んでいないのでさらさらです。Amazonでセールの時に買っておきました。

イオン交換樹脂
イオン交換樹脂

カートリッジの狭い口を通してイオン交換樹脂を詰めるため、今回はホームセンターでじょうごを買ってきたのですが、正直こちらはなくても大丈夫そうでした。イオン交換樹脂の袋の端を小さく切って少しずつ出せば、無くてもなんとかなりそうです。特にこぼしやすい最後の方では真ん中にパイプを入れるので、じょうごでは入りませんので。

じょうご
じょうご
イオン交換樹脂を詰める
イオン交換樹脂を詰める

このパイプも、今回は気づくのが遅くて、樹脂をあらかた入れてから後からねじ込むことになってしまいました。ある程度入れば最後は蓋をねじ込む力で押し込むことが出来ました。

パイプ
パイプを忘れずに

イオン交換樹脂の交換完了後にTDSメーターで測定すると、58ppmだった水道水がちゃんと0ppm(検出不可)になっています。試しに純水器を通した水に少し水道水を足したりして、TDSメーターを含めてちゃんと機能していることを確認しました。

水道水
水道水
カートリッジ通過後
カートリッジ通過後
ちょっと水道水
純水に少しだけ水道水を足すと

まとめ

純水洗車は時間が無い時にはそのままにしても白丸の跡は残らないのはとても楽です。純水器は初期投資で2万円くらい、イオン交換樹脂の交換費用で数千円という程度で済みますので、毎週洗車をしていて趣味の一つと言える方には絶対オススメですよ。

水道水の不純物が多いなどで純水の利用を抑えたければ、最初の水かけは普通の水道水で、すすぎのみ純水という利用方法もあります。ただしこの場合、ドアやリアゲートの内側に垂れる水はよほど丹念にすすが無い限り水道水の跡は残り易いので、そこだけはきちんと拭き上げることが必要です。

とは言いつつも私は、純水で洗っていても最後に拭き上げまで行っています。洗車は車のキズや汚れを確認する作業でもありますし、残った水を拭き上げて綺麗になったボディをしみじみと眺めて満足するまでが洗車という行為なのですから。

今はサンエイ化学から黒いカバーがついたカートリッジが販売されていて、こちらの方がちょっとカッコよくてオススメです。