CX-8とボーズサウンドシステム

当サイトではアフィリエイト広告を利用して商品を紹介しています。

2018年のCX-5から2023年のCX-8に乗り換えました。車の印象とCX-8でのボーズサウンドシステムについて適当に語ります。

車としてのCX-8

購入理由

乗り換えたのはCX-8 スポーツアピアランス XD 4WDです。この春から娘の送迎が必要になったので、最初は後席重視でミニバンにすることを想定していましたが、ただでさえ納期が長い上にさらに伸びそうだったので決断できずにいました。

そうこうしているうちにCX-5の定期点検時にディーラーからCX-8の年次改良があることを知らされ、CX-5自体は気に入っているし、納期も妥当だったので正式発表前に注文してしまいました。最終的に納車は一ヶ月延びましたけどね。

本当はガソリンターボの25Tを考えていたのですが、何故かスポーツアピアランスには25Tの設定が無く、外見優先でスポーツアピアランスにして、エンジンはNAにしてしまうとちょっと弱いかなと考え、ディーゼルのままとしました。

全身真っ黒なので、いかつく迫力がありますよ。できればCX-60のようにサイドガーニッシュ無しでウィンドウモールもブラックだと最高でした。ブラックは洗車が大変ですけどね。

MAZDA CX-8 スポーツアピアランス XD 4WD ジェットブラックマイカ

乗り心地の違い

まずCX-5と比べたらデカい&重いです。全長が4925mmありますので。でも横幅は全く一緒なので、普通の運転においては殆ど気になりません。ただし駐車時には、枠の一番奥までしっかり寄せても他の車より頭が一つ出ている感じにになるのと、3列目に人が乗ると後ろが見え難いのが難点と言えるでしょうか。

エンジンはディーゼルで基本同じなのですが、車全体が重いことと、少し前の年次改良でアクセル開度が重めに調整されたことで、アクセルに対する反応が柔らかい印象で良い感じです。年式違いでエンジンが少し違うからかと思われますが、前車のCX-5よりも信号からの出だしの遅れ感が少ない気がします。

CX-5の時は、うっかり踏んであっと言う間に意図しないスピードになってしまう事があったのですが、今のCX-8は加速感が自分の感覚に合っていますね。もちろん踏めば十分に加速しますので一般道、高速共に問題になる事は全くありません。

乗り心地はCX-8の圧勝です。CX-5は最初に乗った時も思ったより固いなという第一印象があって、これも19インチの夏タイヤから17インチのスタッドレスに替えると大分違っていたのですが、やはり夏タイヤではゴツッという感じが時々ありました。

これに対して今のCX-8は19インチの夏タイヤでおそらく同じ銘柄ですが、突き上げ感は無く、かなりスムーズで揺れを上手くいなしてくれている感じがあります。どっしりという表現がありますがまさにそんな感じです。

一方で、曲がり易さはやはりCX-5の勝ちですね。通勤路に見通しの良い右に左にと連続カーブが続く箇所があるのですが、CX-8では最初は「うぉ、曲がらん」という感じでした。ただ今はハンドルの重さに慣れたので、それほど気にはなっていません。

セカンドシート

セカンドシートは6人乗りのセパレートタイプです。流石にCX-5から比べると足下に余裕がありますが、ロングスライドを競っている今時のミニバンには負けるのは致し方ありません。

シート自体はフロントシートと遜色なく、座り心地が良いです。フロントシートを少し前に出せばさらに広い足下空間が確保できて、足が組めるほどになります。娘の定位置は左側なので、助手席をかなり前に出してあり王女様気分で乗っています。

セカンドシート かなりリクライニングします。

そして座面がフロントシートより少し高くなっているようです。妻は見晴らしが良くて良いというのですが、身体が大きい私にはちょっと天井との圧迫感を感じて運転席の方が好みです。もちろんリクライニングすれば気にならないのですが。

前車のCX-5が白シートで気に入っていたので今回もそうしたかったのですが、白シートはエクスクルーシブモードにしかありません。しかしエクスクルーシブモードは、シグニチャーウィングのメッキがクロームかつホイールも高輝度でキラキラなので、メッキがあまり好きではない私には外観が好みに合いませんでした。

セカンドシートのパッと見の豪華さは、中央にデカいアームレストがドンとあるエクスクルーシブモードに譲るのですが、セパレート型のシートだと中央がウォークスルー用に空いていて物が無い事で空間的な広がりが感じられる開放感があります。これは使ってみないと分からない点でした。

一方で、このタイプはセンターにある固定されたドリンクホルダーが大きく、席の左右の移動時にかなり邪魔だったりします。何故に使わない時は収納しておけるような仕組みのものにしなかったのか不思議です。

ここはUSBコネクタの位置もかなり下で、しかもケーブルを指すと出っ張ってこれまた左右移動時に邪魔なので、もう少し考えて欲しかったですね。ここだけは3人掛けシートの方が、真ん中でアームレストを出すと、そこにドリンクホルダーとUSBがあったので使い勝手は良かった気がします。

ラゲッジ

サードシート使用時は最低限ですが、サードシートを倒せばCX-5と同じくらい。さらにセカンドシートまで倒すとかなり広く、シングルのマットがそのまま敷けて余裕で寝る事が出来るほどです。実際、セカンドシートを半分倒した3人乗車の状態で、布団類を含めた息子の一人暮らしへの引越しが出来てしまいました。

ラッゲジ下部の空間も広く、CX-5の時は箱に入れて置いていた常時積載の荷物も全て入ってしまい、見た目スッキリです。ここには非常時のための新聞紙や毛布が入れてあるので、結果として車体下部からの防音にわずかながらには貢献しているかなと思います。

盛り上がっている部分の下にサブウーファーがあります。

ハンズフリーパワーリフトゲートは、やはりコツが必要で上手く反応する時とそうで無い時があり、現実には両手が塞がっているという状況もあまり無いので、おまけ装備という感じです。

ボーズサウンドシステム

さて、肝心のボーズサウンドシステムのCX-5とCX-8の違いです。第一印象は、細かい音は十分出ているが低音が強いなという感じと、少し音が遠いかなという気がしました。とはいえ実は大前提としてシステムの入力に違いが生じていまして、CX-5ではWALKMANからのAUX入力、CX-8ではCarplayでのWiFi接続になっています。CX-8ではそもそもAUXが廃止されていて同じ条件での比較は出来ませんでした。

CX-5のボーズサウンドシステムについてはこちら

システム構成

10個のスピーカーが設置されますが、おそらく初期型から仕様は変わっておらず、つまりCX-5と一緒です。この辺りは部品の徹底的な共通化をするマツダさんですから多分そのままでしょう。

 ① 80mm ミッドハイ【センター】(ダッシュボード奥)
 ② 25mm ツイーター 【L/R】(Aピラー)
 ③165mm フルレンジ【L/R】(フロントドア下部)
 ④130mm フルレンジ 【L/R】(リアドア下部)
 ⑤ 60mm ミッドハイ【L/R】(Dピラー)
 ⑥130mm ウーファー【ウーファー】(ラゲッジスペース下部)

① 80mm ミッドハイ(ダッシュボード奥)
② 25mm ツイーター(Aピラー)
③165mm フルレンジ(フロントドア)
④ 130mm フルレンジ (リアドア)
⑤ 60mm ミッドハイ (サードシート横)
⑥ 130mmサブウーファー(ラゲッジ下)

CX-5とCX-8を比べると以下の違いがあるのではないかと想像します。

1. 3列シートなので車内空間が広い(スピーカーの位置関係が少し変わる)
2. リアドアが大きい(スピーカーのエンクロージャーとしての容量が大きいかも)
3. 60mmミッドハイの向きが正面方向を向いている
4. サブウーファーにカバーがあってラゲッジの蓋がある等、設置環境が少し異なる
5. ひょっとしたら車全体として遮音への配慮が異なるかもしれない。

これらを個別に考慮ではないですが、一つのオーディオシステムとして当然マイクなりで音場を調べて、車種毎にセッティングの調整はされているのだろうと思います。流石にそれくらいはやってくれているでしょう。

Carplay

新しいCX-8では無線接続でのCarplayに対応しています。注文した頃は納車時に間に合わないのでアップデートになるかもと言われていましたが、納車時に最初から使えました。なので一度設定しておけばエンジンをかければ直ぐに繋がります。

Carplayホーム画面
Carplayのホーム画面(マツダコネクト10.25インチ)

そもそもCX-5でWALKMANにしていたのは、マツダコネクトの起動が遅く、先に走り出してしまってからiPhoneとの接続が上手くいかないとかの状況に閉口していたからでした。

しかしCX-8の第二世代マツコネは起動も速く、そこのストレスがありません。さほど待たずに前に聴いていた曲が流れ始めます。ただし時々ですが、Carplayの接続が上手くいかないことがあるのか、ホーム画面から呼び出し直す時がどうしてもありますね。

画面はマツダコネクトをナビとオーディオの二画面に設定して使っています。ジャケットも表示されて良いのですが、個人的にはもう少しジャケット画像を大きく表示して欲しかったですかね。

マツコネ二画面表示
右の画面はオーディオや地図などいくつか選択できます

CarplayはWiFi接続ですのでApple Musicであればロスレス(ALAC)のデジタル音源がそのまま使われることになり、Bluetooth接続に比べれば確実に原音は良いです。一方でDACとしてはマツダコネクトの機器側になりますので最終的な音質はそこの性能にかかるのですが、車内で聴くという環境においては不満になるほどの事は無いでしょう。

ただし、WALKMANの時はイコライザで弄った音で入力できていたのですが、Carplay接続の場合はこれが出来ません。Apple Musicには設定で多くのイコライザがありますが、試しにこれらを弄っても音には影響しないことが分かりました。

考えてみれば、イコライザは原音データを変換してアナログ信号になる時に周波数毎に効果を与えるものですから、原音データとしてiPhoneからマツダコネクトに転送される時に出来ないのは当たり前ですね。と言う訳で好みの音への変更はマツダコネクト側でだけ調整できることになりますが、残念ながらそれほど設定出来るところがありません。

ちなみにオーナー限定のCLUB MAZDAの記事によると、BOSEでは無いノーマルシステムだとイコライザがあるみたいです。プリセットが6つ/カスタム用が3つ選べるみたいですが、こちらでも車内の音場の調整がしてあるからオススメは”Flat”とされています。でもそうだとすると標準SPとBOSEシステムとの差は実はそんなに大きくないのかもしれません。

あとWiFi接続であるがゆえに、Carplay接続時には駐車場でも家のWiFiに繋げられないということが分かりました。という事は、実際には試してはいないのですが、車載WiFiを購入して走行時にiPhoneをCarplay接続して利用ということは出来ないのかもしれません。車載WiFi機器を先に調達しなくてよかったかも。

純正なので当然ですが、音量の上げ下げだけで無く選曲もステアリングスイッチで行う事が出来のは良いです。ただそれ以外の細かい操作は、マツダコネクトがタッチパネルではないためにアイコンの選択がダイアル操作になりますので、そこはちょっと面倒な時もあります。

セッティング

サウンドに関しての設定はマツダコネクト上で8項目だけです。

サウンド設定1
マツダコネクトでのサウンド設定1

「Bass」と「Treble」は普通にある高音、低音を上げたり下げたりですね。わたしは高音スキーな人なので、やや高音を強調して使っています。

「リスニングポジション」は、”全体”/”運転席”の切り替えで、ドライバー優先とするなら運転席にすると、定位が車の中心では無く、運転席側に寄るようになります

「Fader」は、前と後ろのどちら寄りにするかですが、3列シート車であるためかデフォルト設定だと。2列目の足下辺りが中心になっていますので、これをやや前の方にして運転席側に持ってくると、より前方から音が聞こえる感が強くなり最初に音が遠いかなと感じた違和感は消えました。

「Balance」は左右方向なので、リスニングポジションの設定で満足されていれば変更不要ですが、細かく合わせたい方は調整できます。

サウンド設定2
マツダコネクトでのサウンド設定2

「Boseステレオモード」は、”スタンダード”と”リニア”があります。マツダの説明によると、スタンダードがメリハリのきいた音響、リニアが中低域音が穏やかな音響だそうですが、正直あまり違いが分かりません。

「Bose Centerpoint」は、数字が大きいほどサラウンドの効果が増します。個人的には車内でサラウンドはいらないのでOFFにしています。そのうち空間オーディオに対応したら使っても良いかもです。

「Bose AUDIOPILOT」は、ノイズに合わせて音量を変えてくれる機能です。試してみたところ、以下のような感じです。

”1”に設定すると、比較的自然でそれほど違和感なく上げ下げがなされますので、これを使っています。

”2”に設定すると、アイドリング状態から走り出すと、走行時は明らかに音が大きくなります。やや上がり方が大きく、同乗者にもドライバーが意図的に音量を上げたのかと思われてしまうくらいです。

”3”に設定すると、アクセルワークに追随しての音量の調整の仕方が顕著になります。走行時でもアクセルオフにすると急に音が小さくなったりして、ちょっとせわしない感じですね。

音量の調整程度であっても自分の好みというものがあるので、勝手に調整されるのはいかがなものかという考えはあるのですが、結局走り出したら音量を上げて、止まったら音漏れを気にして少し下げてということをしていますので、それを自動にやってくれるのは良いかもしれません。

満足度

CX-5の時の記事でも述べていますが、ボーズサウンドシステムはカーオーディオ用の数万円程度のオプションですので、過剰な期待もしておらず十分と思います。運転中に音楽を聴くという事について、少なくとも日々の使用で不満を感じた事はありませんし、付けて良かったと思っています。

でもオプションとして付けた方が良いかどうかは、正直、その人に依存します。サンルーフだって一緒ですよね。付けられるなら必須と思う人にはそうですし、使わないとかコストパフォーマンスから判断という人にはそれで良いのです。

ちなみにメーカーオプションの選択において、ボーズサウンドシステムを付けるにはルーフレールとサイドガーニッシュも付けなければいけないという制約がありましたので、個人的にメッキパーツがあまり好きではない私には余計な出費でした。

カーオーディオとしてオススメかと言われれば、会話を邪魔しないようなBGMとして鳴っていれば十分という方には不要だと思います。走っている時にちょっと音を大きめにして好きな曲を聴いて楽しみたいという方にはオススメします。

車内というのは音場環境的には最悪ですが、完全個室のリスニングルームという点では最高の場所の一つですので、自宅では大きな音量では聴けない、あるいは人に知られず独りで聴きたい曲があるという方には最適です。だったらそこに投資するだけの価値はありますよ。

不毛なのは、過剰に良いとか全く無意味とか極端な意見を言い出す方々のやりとりですね。特に実際に試した訳でも無く、Boseだからというブランドだけで良いとか悪いとか言っている人の意見は無視して良いと思います。だってブランドを極端に気にする人はそもそもマツダ車に乗らないでしょw

おまけ

CX-5/CX-8は前席中央にドリンクホルダーが2個あるのですが、そこには物を置いたりすることが多いのと、エアコンの風で飲み物がぬるくなるのを少しでも和らげようと考えてドリンクホルダーを増設しました。

ドリンクホルダー 星光産業 EB-216

ネットで調べても、ドアを開ける時に内側のノブに少し当たる製品しか見つからなかったのですが、この製品は高さが低いのでドアノブを余裕で避ける事が出来て、ウィンカーの操作時も邪魔にならない位置に設置可能なので良い感じです。色はガンメタでデザインも車内の雰囲気に合っています。右下にあるスイッチは上段は少し見え辛くなりますが、そもそもそれらはめったに使いませんし、常用する下段のビューモニタのスイッチはしっかり見えて押すのにも邪魔にならないのでオススメです