ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス【ネタバレ感想】

当サイトではアフィリエイト広告を利用して商品を紹介しています。

この作品はDisney+で配信されて直ぐに観ていたのですが、ちょっと難解でどう解釈するか迷ってました。でもしばらくしてもう一度観たらストーリーがしっかり繋がっていることが分かり、伏線の置き方や回収も綺麗だったので良作でした。

マルチバースというのはなんなのかについても、それなりに説明があって理解が深まったように思います。

今回は一緒にサノスを倒したはずのドクター・ストレンジとワンダが敵と味方に分かれての戦いとなりますが、何故ワンダが敵に回るのかはスピンオフドラマの『ワンダヴィジョン』の内容を知っておく必要があります。

作品のテーマを一言で言うならば、”Are you happy?” です。それをドクター・ストレンジとワンダが激しい戦いと共に自らに問いかけ、答えを得るというストーリーですね。

オープニング

いきなり上下が無いような赤紫色の異空間での戦いのシーンから始まります。クネクネする帯状の何かの塊のような怪物から逃げる男女。独りはストレンジのようですが髪を後ろで結んでいてちょっと印象が違います。もう一人はデニムジャケットを着たアジア系の若い女性です。

怪物をなんとか封じ込めようとしても限界が来そうなので、いきなり女性に犠牲になれと言う酷いストレンジ。しかし怪物に胸を突かれてやられます。彼女はその隙に怪物の後ろにある「ヴィシャンティの書」と言われる本を取ろうとしますが、触手に捕まり四肢を捕まれて空中で大の字に拘束されてしまいます。

そうすると彼女の眼が光り、その背後にデニムジャケットの背中の模様と同じ星のマークの形に異空間への穴が開きました。そこに瀕死のストレンジがリングを投げて触手を切断すると、彼女とストレンジは穴に吸い込まれて行き・・・そこでストレンジは叫びながらベッドで目覚めるのでした。えっ、夢落ちスタート?

結婚式とヒーローの日常

アンティークな家具に囲まれた広い部屋でスーツに着替え出かけるストレンジ。どうやら結婚式への参列のようですね。結婚するのはかつての恋人クリスティーンでした。お互いが今は ”happy” だと言って大人なコミュニケーションをした後で、いきなり事件が起こります。

ストレンジがマントを取り出してコスチュームに着替え、人々が何かから逃げ惑う場所へ着くと、夢の中にいたデニムジャケットを着た女性が見えます。彼女がバスに逃げ込むとバスが潰れ始めますが、ストレンジが手を横に振ると、怪物の姿が現れ、巨大な一つ目のタコのような怪物がバスを握りつぶしていました。

一ツ目一つ目ダコはCGでよく出来ていると感じますが、最近の優れたCG技術であっても生物の質感の表現はまだちょっと難しそうです。

ストレンジはマントを投げて彼女を救出します。そして怪物が投げつけてきたバスを大きなリングで一刀両断。予告であったカッコイイシーンです。

あれ?夢で見た女性じゃないか?と思ったところで一つ目ダコに弾き飛ばされて気を失うストレンジ。独り残された女性を怪物が追います。ここだけ見ると怪獣映画のようです。リアルっぽさは比較にならないですが。

彼女が逃げ切れずに捕まったというところで光る鞭のようなもので助けられます。ウォンの登場です。良いとこを持って行きます。そこからも太い身体で機敏に戦いますが、ついに怪物に捕まってしまいます。

カットが変わってマントにビンタされているストレンジ。起きないのでマントが独自に彼女をビルの途中へと助け出しますが、やはり直ぐやられてしまいます。最後はウォンとストレンジで減らず口をたたきながらタッグを組んで戦い、ストレンジが街灯を引っこ抜いて一つ目ダコの目玉にぶっ刺して、序盤を盛り上げるバトルシーンが終わります。

アメリカの能力とそれを狙うヴィラン

カフェでピザを食べながら話す3人。彼女は別の世界から来たと主張します。そして自分が持っている能力のために狙われていると。その能力とはマルチバースを移動できるものでした。ただし自分で制御は出来ず恐怖を感じた時に飛んでしまうのだと説明します。

ストレンジはあの夢ことかと言いますが、彼女はそれは夢ではないのだと言い返し、それを証明するためにオープニングの戦いで死んだストレンジの遺体を見せるのでした。彼女は名前をアメリカ・チャベスと名乗ります。背中の星と別世界に開く扉の形のイメージは名前からなんですかね。

異世界のストレンジを土の中に隠しましたが、ビルの屋上に並べられた石の下の土とかそもそも何に使うのか不思議な場所です。他にも変なものが隠してあったりして。


シーンが変わってワンダの家。スピンオフドラマである『ワンダヴィジョン』で出てきた双子の男の子達がいます。甘えてくる可愛い息子達を寝かしつけたところで目が覚め、また夢落ちなのですが、夢の世界とはマルチバースのことという先のアメリカの説明に応じたものになっているようです。

さて、ひとりぼっちの現実の中で林檎の木を剪定しているワンダのところにストレンジが現れます。ちなみに林檎は白雪姫における魔女のアイテムという考察があってなるほどと思いましたよ。

カマー・タージに匿ったアメリカを守るためにアベンジャーズの力が必要だと、ワンダに協力の依頼でした。指折りの魔法使いの引き合いに出されるモヒカンの弓使いと虫が売りの連中とはもちろんあの人達ですね。

カマー・タージよりもここにアメリカを連れてきたら守れると述べたワンダですが、ストレンジはまだ彼女の名前を出していませんでした。自分でそのミスに気づくワンダ。手を振ると周りは真っ赤な枯れ木だらけの空間になります。

ワンダの手元にあるのは「ダークホールド」 触れる者全てを堕落させるという禁断の書です。なんと怪物を差し向けた黒幕のヴィランはワンダでした。双子がいる世界を手に入れようとしていたのです。カマー・タージで日没までにアメリカを差し出せと、スカーレット・ウィッチの名を出してストレンジを脅すワンダ。


カマー・タージはワンダを迎え撃つために臨戦態勢を取ります。夕刻、せり上がる黒い雲が建物を包むとスカーレット・ウィッチが赤く光る手を下に広げたいつものポーズで雲の中から空中に現れます。アメリカを渡せばクリスティーンといられる世界に送ってやるとストレンジを煽ります。これぞ悪役の台詞です。

最初こそ大勢の従者達が協力したシールドで防ぎますが、あっという間に相手の圧倒的なパワーの前に従者達は雑魚キャラ扱いでボロ負けです。

ストレンジはお得意のミラーディメンションを使ってワンダを捉えさせますが、それも一時の時間稼ぎにしかなりません。関節をあらぬ方向に外して銅鑼から出てくる様は既に人ではなく魔物のようです。

さらにこの世界にはいないはずの子供を求める狂った母親であることを、その言動からまざまざと見せつけます。子供を取り上げてしまったらその世界の母親はどうなるかと問うストレンジに、ワンダは顔をゆがめて怒りで返すのでした。

ストレンジを退け、ウォンも倒してアメリカから力を吸い取ろうとするワンダ。その時にアメリカの力が発動して異世界へ通じる穴が星形に開きます。そこにストレンジがアメリカを抱えて飛び込むと、様々なマルチバースを通り抜ける表現がなされます。

古代的な、宇宙的な、ガラスのような、虫の巣の中、海の中、現代の街中、機械世界、骸骨だらけ、恐竜時代、アニメ調、一旦全身を角切りにされて、スプラトゥーンのようなペンキだらけの液状に、さらに白黒映画、未来世界とかもう色々な世界を通り抜けて、花が溢れる別世界のニューヨークのいつもの屋上に投げ出されました。

いやぁよくこれだけのカットを作りましたね。一つ一つの世界をちゃんと作った上で、それらを飛び越える二人のために世界が混じるように重なっていく表現は、あっという間なのですが映像的にはスゴいです。1作目の『ドクター・ストレンジ』で、ストレンジがエンシェント・ワンに無理矢理マルチバースを見せられた時のシーンよりも個々の世界にリアル感がありました。

ドクター・ストレンジ

別世界の探索

とりあえず逃げ延びた二人は決め手になると思われる「ヴィシャンティの書」を得るために、この世界にいるであろう別のストレンジを探すことにします。

ビルの壁面が花だらけのちょっとだけ変わった世界を歩きます。ピザボール売りのおじさんからストレンジ博物館という情報を得たのは良いですが、おじさんに自分を殴る魔法をかけての無銭飲食は感心しませんね。

途中で自身の記憶を見せてくれるメモリーレーンというスポットがあって、かつてクリスティーンにあの腕時計をもらったシーンが映されます。今のストレンジにとってはあまり想い出したくない記憶のようです。

そして今度はアメリカが同じ場所に立つと幼女時代の故郷の記憶が映ります。それは初めて能力が発動して別世界への入り口を開けた時で、それにより親を失ってしまったやはり嫌な記憶でした。

アメリカはクリスティーンの事を別のストレンジから聞いて知っていると言ってます。後にも繋がるストレンジとクリスティーンが世界が異なっても関係があることを示唆していますね。


ストレンジの像があるストレンジ博物館とやらはモルドが管理していました。モルドは一作目の『ドクター・ストレンジ』で登場したストレンジの兄弟弟子でしたが、最後のポストクレジットシーンではストレンジやウォン達とは異なる目的を持って敵対していくような表現がされていました。

ストレンジは、元の世界では彼が自分を殺すことを望んでいたと言いますが、この世界ではどうでしょうか。出会った時点では友好的です。モルドは、この世界にも禁書のダークホールドはあり、そこに示される呪文の「ドリームウォーク」を使うと、他の世界の自分を操れると説明します。

すると世界がぐるぐると回り出します。お茶に何かを盛られていました。ストレンジが倒れる前につぶやく二サンティの砂というのがクスリか何かのようですね。後にも出てきますが魔力を抑える作用もあるようです。

ドリームウォークはこの後でも重要なキーになるスキルですが、別世界の自分に憑依が出来るなら、そもそもワンダにアメリカの能力は必要なんだっけという気もしてきたり。

先ほど説明があった通り、元の世界のワンダはドリームウォークで双子の母を持つ世界のワンダに憑依します。目の前の双子の可愛さと自分が持つ想い出から涙を流すワンダですが、元の世界でダークホールドが破壊されることによって別世界との繋がりが絶たれ元の世界に引き戻されます。

せっかく破壊することが出来たダークホールドでしたが、仲間の命で脅迫されたウォンは、それがワンダゴア山にある呪文を書き写したコピーであったことを教えてしまうのでした。話が進むにつれてワンダのヴィランぶりに磨きがかかって行きますよ。

イルミナティ

ストレンジが目を覚ますと透明な箱に監禁されていました。それをしていたのはこの世界のクリスティーン。赤髪で、ここでは研究者のようです。そしてこの世界のストレンジとも関係はあったようでした。

ここはアベンジャーズか、シールズか、それともヒドラかと問うストレンジに、妙なロボット達を引き連れたモルドがやって来て「イルミナティ」だと告げます。

一方、ワンダはウォンに案内させてワンダゴア山にたどり着きます。ウォンも敵と二人だけなんだから素直に協力してんなやという感じですが。ここに来ることで、さらなる悪の力を手に入れたスカーレット・ウィッチです。

ストレンジが腕を拘束されたまま案内された先には変な人達がいました。キャプテン・カーターは元世界でのキャプテン・アメリカの想い人で『ホワット・イフ』で登場してましたね。キャプテン・マーベルは、元世界で彼女の空軍時代の同僚だった人のようです。あとフォークの人と4の人はよく分かりませんw

そして出てくるピカード艦長。X-MENですかぁ。スター・トレック好きの私としてはX-MENを見てもパロディのように見えてしまうのが困りものです。

X-MEN

どうやらこの世界では、ドクター・ストレンジが主導してアベンジャーズの代わりにイルミナティという集団を作り、ヴィシャンティの書を使ってサノスを倒したことになっているようです。つまりエンドゲームのような状況がこの世界にもあったことになっています。

そして、サノスを倒す方法を探すためにダークホールドを用いて他の世界と接触したことで相手の世界を滅ぼしてしまったこの世界のストレンジは、サノス打倒後に仲間に殺されることを選び、いなくなったと。それ故に同じ性格やスキルを持つであろう元の世界のストレンジは、危ない奴として拘束されたという展開です。


そこにやって来るのは、ワンダゴア山で再びドリームウォークの力を手に入れてこの世界のワンダに憑依したスカーレット・ウィッチ。彼女と戦う護衛のロボット達がいかにもと思っていたら「ウルトロン」の言葉が出てきて、異なっているけど似ている世界であることが描写されます。

まずはスカーレット・ウィッチと、さきほど出てきたイルミナティの面々とのバトル。ワンダとのやりとりで彼らはこの世界のワンダとも知り合いなの?とか、この世界のワンダは実は普通の人なの?とか気になりますが、マルチバースを理解している人達の言動ということでスルーしましょう。

フォークの人と4の人は秒でやられます。キャプテン・マーベルとキャプテン・カーターは多少は善戦しますが、スカーレット・ウィッチの敵ではありませんでした。

ストレンジは残ったモルドとバトります。ピカード艦長はどこ行ったかと思ったら、雑魚キャラを倒してアメリカとクリスティーンにせまるワンダを足止めして時間稼ぎ程度はしてくれました。

逃げ出すことが出来た二人はストレンジと合流します。走って地下通路を逃げているのですが、足を引きずりながら追うワンダにだんだんと追いつかれるのはご愛敬。ワンダも飛べば良いのでは? 何度も妨害されながらも執拗に追いかけてくる演出はホラー映画のイメージですかね。監督が『死霊のはらわた』の人だそうなので。

死霊のはらわた

なんとかワンダを足止めしてヴィシャンティの書がある扉に行くと、その扉をあけるキーはあのガラスの割れた腕時計でした。これって象徴的ではあるけど必然性としてはどうなんですかね。扉が開くと、そこはオープニングのシーンでアメリカと一緒に怪物と戦っていた空間のようです。クリスティーンによると別世界との接合点とのこと。

遠目ですが、アメリカが飛び降りて着地する時のポーズがブラック・ウィドウのあのポーズのように見えますw そしてストレンジがヴィシャンティの書を手に取ったところで、はいワンダが追いつきました。後ろからアメリカを捕まえます。

ワンダの攻撃でヴィシャンティの書はあっさりと燃え尽き、ワンダはアメリカの力を使ってストレンジとクリスティーンをどこかの世界に飛ばします。さらに今度は操り元の自分がいる元の世界への扉を開いてアメリカを投げ入れて手に入れました。

そこでドリームウォークを切ったので、操られていた別世界のワンダは気がついて子供達を心配して家に戻ろうとしますが、ここで赤い光を出して飛べているのでこの世界のワンダも魔女のようですね。

三ツ目のドクター・ストレンジ

雪が降り、壊れかけていて誰もいなさそうな世界に飛ばされたストレンジとクリスティーン。また別のストレンジがいないか探し始め、そしてこの世界のサンクタムを見つけました。

この世界のストレンジと相対する元の世界のストレンジ。この世界の彼はダークホールドを持っていてダークサイドに堕ちていたようです。クリスティーンの結婚式での会話を持ち出し、自分も ”happy” だと答えたのは嘘で彼女との幸せの世界を探したと言います。

そして高いビルから突き落とされた夢を見たことはないかと、他の世界のストレンジを殺めたこともほのめかします。嫉妬心ですかね。最初にアメリカと出会った時に説明された、夢は別世界の自分の経験という話とも繋がっています。この辺の始めの方の何気ないイベントで出しておく伏線の作り込みは上手いですよね。

当然、別世界のとはいえクリスティーンを連れてきたストレンジには同じ事をしてやろうと思ったのでしょう。どの世界のストレンジもみんな利己的でヤバいやつというのも納得です。三只眼吽迦羅(by 3x3EYES)のように額に目が開き、ドクター・ストレンジ同士での対決になります。

3x3EYES (著:高田裕三)

光る音符を撃ち合ったりして戦います。妻が言うにはちゃんと使われている曲通りの音符だったとか言っていたけどホントかな。最終的に三ツ目ストレンジは、先の自分の言動にからめてサンクタムの高いところから落とされて串刺しになってやられました。

魔女 vs ゾンビ

シーンが変わってワンダゴア山。ちなみにワンダは ”Wanda” でワンダゴアは ”Wundagore” だそうなので直接の関係は無いようです。ワンダに落とされたウォンは生きてました。まぁ他の作品にも沢山出てますので心配はしていませんでしたが。ワンダはアメリカからパワーを吸い取ろうとしています。

一方の三ツ目に勝ったストレンジ。ダークホールドを開きドリームウォークを行います。操るのは元の世界で屋上にしまっておいたオープニングで死んだストレンジの死体です。ネクロマンサーとか墓から蘇るゾンビとか、監督さん狙ってますね。

しかしやはり死霊使いは禁じ手だったようです。ワンダゴア山を目の前にして悪霊達に邪魔されます。そこでストレンジを守るために悪霊達と戦う羽目になる赤毛のクリスティーン。一般人には無理だろうと思ったら、ボムガリアスの火鉢を見つけます。

これは1作目でストレンジがカエシリウスと戦った時に「使い方を知っているのか?」と言われた壺だそうなのですが。ここが別世界のサンクタムだから置いてあるのは良いとして、クリスティーンが使い方を知っているのは何故?とは思いつつ、作品を跨がっての伏線回収は楽しいですね。

クリスティーンの活躍で逆に悪霊を従えることが出来たストレンジは、スカーレット・ウィッチとの魔女 vs ゾンビの決戦を始め、ウォンとも協力してなんとか押さえ込みます。しかしあと一歩が足りずアメリカの力を借りるしかなくなり、ちょっとオープニングでの犠牲にしようとした時のイメージも思い起こさせます。

もちろん今回はそうならず、ストレンジはずいぶんとゆっくりにアメリカを諭して立ち上がらせるのですが、画面に映らずに裏でワンダを抑えているウォンが大変そうです。アメリカはメモリーレーンで見た過去を振り切り、自分の能力を制御してワンダと対決します。でも当然腕力などでは勝てません。

そこでアメリカが「あなたが望むものをあげる」と言って呼び出したのは、双子と操られた側のワンダがいるあの世界! 魔女の姿で双子には恐れられ、母親をかばう子供達を見て自分の現実をまざまざと突きつけられるワンダ。見事な起死回生の一発です。

スカーレット・ウィッチは涙を流して過ちと負けを認め、自らワンダゴア山頂の建物を崩壊させてその下敷きとなって消えるのでした。


エピローグでは、アメリカが修復されつつあるカマー・タージの中で皆に交じって修行しています。ウォンはその未熟ぶりが、かつての誰かさんのようだと言ってます。

ストレンジは ”Are you happy?” とウォンにすれば唐突に感じる問いかけで始まる会話を軽くしてから、やっとソーサラー・スプリームへのお辞儀をして別れます。その後にやって来たアメリカとも軽く言葉を交わしてカッコ良く別れを告げ、光の輪の中に入って行きました。

最後のシーンでストレンジは机の上で腕時計の割れたガラスを交換し終え、気分も新たにして街に出て歩き始めると、突然の頭痛に襲われたかのように苦しみ始め、そしてその額にはダークホールドを使った報いが….

最後に出て来た紫の鎧を来た女性は次作に繋がるのでしょうか。いつもの ”WILL RETURN” で終わった後、ポストクレジットシーンはピザボール売りのおじさんでした。

ネコナブキ
ネコナブキ

映像表現も結構スゴかったのですが、もしマルチバースにおいて自分に違う人生があるのだとしても、この世界での今の人生はそれなりに幸せなんだと、ドクター・ストレンジことスティーヴンが納得するというストーリーが良かったです。

Amazon Primeで視る方はこちらから。

ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネスをAmazon Prime Videoで観る。