男爵令嬢から公爵令嬢そして王妃まで、購入して読んだ令嬢が主人公の漫画の一覧です。既に一大ジャンルとなっていて原作ありの悪役令嬢ものが多いですかね。流行り物でもあって、やや乱造されている気配もありますが、数が多ければ磨かれて光る作品も出てきます。
ここでは簡単な紹介だけですが以下のボタンがある作品には、リンク先に作品毎の詳細レビューを書いたページがあります。
また、どの漫画も面白さの方向は違ってそれぞれではありますが、まずはこれから読んでみると良いですよという特におすすめの漫画には、
のマークを付けておきますので参考にしてください。
前提知識：爵位の序列
貴族の序列は国によっても異なるそうですが、だいたい以下のようになっています。公爵は王家の親族扱いでそれなりの領地を持つ場合が多いようです。伯爵だと都市レベルだとか。男爵だと一番下なので成り上がりだったり、貴族だけの場であると侮蔑の対象とされたりします。子爵は出番が少ない感じがしますね。公爵くらいからすると子爵、男爵はかなり下っ端扱いのようです。
男爵 ＜ 子爵 ＜ 伯爵 ＜ 侯爵 ＜ 公爵 ＜ 王族
作品により、結婚における家の格が釣り合うかの話になったり、身分差がありながらその態度はなんですの！みたいな夜会での虐めシーンに出て来たり、単なる設定だけで全然使われなかったりということもあります。
悪役令嬢としてゲーム内へ転生する漫画（正妻型）
悪役令嬢は乙女ゲームでの主要な助演キャラクターなので、ゲーム内へ転生するストーリーと相性が良いです。ただ転生前の知識を生かす場合もあれば、単に冒頭で触れられただけで全然関係ない場合もあります。必ずしも悪役ではない場合もありますが、ゲーム上で婚約破棄をされる側としてこちらで扱います。
まずはゲームのストーリーに反して悪役令嬢として断罪されることを回避してしまい、ゲームの初期設定として与えられているお相手と結ばれる場合です。
自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。
主人公：バーティア・イビル・ノーチェス 侯爵令嬢
配役 ：悪役令嬢(暴走)
漫画 ：蓮見ナツメ（キャラ原案：八美☆わん）
原作 ：しき
出版 ：アルファポリス
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子供にして既に腹黒であった王太子セシルが、ゲーム内への転生者としての記憶を持つ婚約者のバーティアの行動を観察して独白のように語るという構成が取られています。なので観察記録と。当初は面白い玩具として観察をしていたのが、いつの間にか自分でも知らないある感情が芽生えてきて…というお話です。
歴史に残る悪女になるぞ 悪役令嬢になるほど王子の溺愛は加速するようです！
主人公：アリシア・ウィリアムズ 大貴族の令嬢
配役 ：悪役令嬢
漫画 ：保志あかり（キャラ原案：早瀬ジュン）
原作 ：大木戸いずみ
出版 ：KADOKAWA B’s-LOG COMICS
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きれい事しか言わないよい子ちゃんより、毒舌でも芯の強い悪役令嬢になりたい。そう願っていたら本当に転生してしまったアリシアは、どうせなら世界一の悪女になって歴史に残ると心に決め、そのための行動をし始めます。
わずか７歳にして急激な成長をし始めますが、転生前はせいぜい女子高生のようなので、ちょっと能力があり過ぎに感じなくもありません。
しかしお花畑で教祖のようなヒロインのアンチテーゼとしての正しい悪役令嬢としては、キャラ立ちが上手く、お話の構成もしっかりしています。絵も良いです。攻略対象の男子は、ヒロインのリズ派と悪役令嬢のアリシア派に分けられたようで、これからが気になります。
弱気MAX令嬢なのに、辣腕婚約者様の賭けに乗ってしまった
主人公：ピア・ロックウェル 伯爵令嬢
配役 ：悪役令嬢(シルエットモブ)
漫画 ：村田あじ（キャラ原案：Tsubasa.v）
原作 ：小田ヒロ
出版 ：KADOKAWA フロースコミック
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ゲーム内に10歳で転生したことを悟った主人公は、既に決まっていた婚約者のルーファスに対して、これから７年後に彼に裏切られる自分の運命について神の啓示を受けたと話して婚約解消を求めます。しかしルーファスはそれを承諾せず、もし自分が将来そのように裏切ったならば莫大な賠償金を払うと賭けを提案するのでした。
そうしてルーファスは、賢さと儚さと無防備の融合した可愛いピアを病弱だからと門外不出にして守っていましたが、ついに６年後(２巻目の後半)にピアの予言通りにヒロイン役が登場し、ゲームの強制力が働き出します。
悪役令嬢としてゲーム内へ転生する漫画（別の相手型）
悪役令嬢としてゲーム内へ転生はするのですが、ゲームの初期設定のお相手ではなく、別の相手と結ばれる場合です。お話の流れで自然とそうなってしまう場合もあれば、自分で意図的に選択している場合もあります。
悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました
主人公：アイリーン・ローレン・ドートリッシュ 公爵令嬢
配役 ：悪役令嬢(押し掛け)
漫画 ：柚アンコ（キャラ原案：紫真衣）
原作 ：永瀬さらさ
出版 ：KADOKAWA コミックエース
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悪役令嬢として皇太子に婚約破棄をされたその夜に、魔物が彷徨う森の廃城にいる美形の魔王を訪ねて結婚を申し込むというなんともはやな出だしで始まります。初対面で別に好きでも無い相手をいきなり口説こうという令嬢は凄いですが、アイリーンにとっては自分の命がかかっているがゆえの避けられない行動でした。
悪役令嬢の追放後！教会改革ごはんで悠々シスター暮らし
主人公：エリザベス・フォンティー二 公爵令嬢
配役 ：元悪役令嬢のシスター
漫画 ：吉村旋
原作 ：柚原テイル
出版 ：KADOKAWA フロースコミック
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異世界転生ものには意外とスローライフ系の作品も多いですね。現実世界でもFIREとか田舎暮らしみたいなものが流行だからで、あくせく働くのは今時では無い感じを読者も求めているのでしょうか。本作の主人公エリザベスも、ゲーム内への転生後のセカンドライフでは追放エンドを回避出来なかったため隣国に追放の身となり、その後のサードライフとして「悠々シスター暮らし」を始めます。
元、落ちこぼれ公爵令嬢です。THE COMIC
主人公：クレア・マルティーノ 公爵令嬢
配役 ：ライバル令嬢(濡れ衣)、魔術師
漫画 ：白鳥うしお
原作 ：一分咲
出版 ：マッグガーデン
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魔力が少ないからと妹に婚約者を取られ、国を追われて逃げる途中で知り合った他国の王子様が、毎晩お忍びで勤め先となった男爵家の屋敷の壁を乗り越えて自室のテラスまでやってくる関係に。そして国王主催の王子のお妃選びの夜会で、彼女は身分違いを理由に身を引こうとするが… そんな王道お姫様扱いストーリーは、おっさんが読んではいけないやつのような気もしてきました。
悪役令嬢、ブラコンにジョブチェンジします
主人公：エカテリーナ・ユールノヴァ 公爵令嬢
配役 ：悪役令嬢（キャラ原案：八美☆わん）
漫画 ：此匙
原作 ：浜千鳥
出版 ：KADOKAWA フロースコミック
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ゲームの攻略対象外であった悪役令嬢(自分)の兄を慕うストーリーです。ゲームの中では元からシスコンであった兄と、兄推しで転生したブラコンの妹が兄妹愛を深めて？いきます。
既に親は亡く公爵を継いでとんでもなく多忙な兄を支えながらバッドエンドを避けるように動きますが、やはりゲーム内の強制力が働いて殿下からアプローチされたりします。
でもさすがは元アラサー、皇子の微笑みも子犬のようにしか見えずに対象外です。社畜の経験も元にして素敵な兄の過労死フラグを折るために奮闘します。
アルバート家の令嬢は没落をご所望です
主人公：メアリ・アルバート 公爵令嬢
配役 ：悪役令嬢
漫画 ：彩月つかさ（キャラ原案：双葉はづき）
原作 ：さき
出版 ：KADOKAWA B’s-LOG COMICS
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自分がいるのがゲーム内であることに気づいた悪役令嬢のメアリは、従者のアディと共にゲームエンドに向けて没落を避けるのではなく積極的に没落しようと行動しますが、その理由は実家の公爵家が力を持ちすぎて増長し破滅するのを避けるためでした。
日々ゲームの強制力に従いつつも、何故かヒロインからの好感度を上げてしまって、最終的にはちょっと違う方向ですが、本来意図していたことは叶えられることになります。メアリとアディの掛け合いが面白いです。４巻からはゲームの続編の世界というストーリーで進みます。
悪役令嬢としてゲーム内へ転生する漫画（ハーレム型）
色々と活躍するうちに、登場人物みんなから好かれてしまうというタイプの作品です。好かれる相手はゲーム内の攻略対象はもちろんヒロインを含むこともあります。
悪役令嬢転生おじさん
主人公：グレイス・オーヴェルヌ 公爵令嬢
配役 ：悪役令嬢(おじさん)
作者 ：上山道郎
出版 ：少年画報社 ヤングキングコミックス
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もうタイトルそのままです。転生前の人生経験を生かすストーリーは数あれど、まさに「おじさん」であるということがこの作品の魅力です。たとえば『幼女戦記』もいい年した男性が幼女へ転生してしまうのですが、あれはちょっと頭の良いイイ男な感じですよね。
しかし、この作品の主人公である屯田林憲三郎は52歳の公務員。しかもオタクで、バーコードハゲで、他の令嬢を心配する心情が子供を見守る親目線の見事なまでのおじさん。 めちゃくちゃ共感できます。
悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。
主人公：ブライド・ロイヤル・アイビー 第一王女
配役 ：やり直し王女
漫画 ：松浦ぶんこ（キャラ原案：鈴ノ助）
原作 ：天壱
出版 ：講談社・一迅社
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主人公は予知能力を持った王女としてゲーム内転生しますが、もちろんゲームをやり尽くしていたからこそ未来を知っているという状況設定です。
王女はゲーム内での悪のラスボスであったため、元のゲーム内ではそうしていたはずのかなり酷い悪行のシーンと、転生後ではラスボスにならないようにと考えての正しい行いの対比で表現され、次々にストーリーを改変していかにも有能な王女らしく人心を掌握して行くのが面白いです。
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった
主人公：カタリナ・クラエス 公爵令嬢
配役 ：悪役令嬢
漫画 ：ひだかなみ
原作 ：山口 悟
出版 ：講談社・一迅社
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ゲーム内の悪役令嬢に転生した作品の草分け的存在ですね。よく出てくる脳内会議がピクサーの『インサイド・ヘッド』のようで面白いです。転生を理解したカタリナは、プレイしたゲームの経験から破滅エンドしか無い自分に気づき、それをなんとか回避しようと動き始めます。
次々と破滅フラグが立つ条件に遭遇するのでそれに対応するのですが、なぜか間違って別のフラグを立ててしまって、いつの間にかみんなの好感度が激上がりで男女入り乱れた逆ハーレムとなってしまいます。
悪役令嬢としてゲーム内へ転生する漫画（復讐型）
誰かとくっつくというのではなく、断罪した相手達に復讐に走るパターンです。どこかで誰かとくっつくことになれば、他の分類に吸収されるかもしれません。
悪役令嬢の中の人～断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします～
主人公：レミリア・ローゼ・グラウプナー 公爵令嬢
配役 ：復讐する悪役令嬢
漫画 ：白梅なずな（キャラ原案：紫真依）
原作 ：まきぶろ
出版 ：一迅社
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少々分かり難い設定なのですが、エミは事故に遭ってゲーム内の幼いレミリアに転生して11年を過ごします。しかし実はレミリア自身の意識も消えずに残っていたので、レミリアは心の中でエミと一緒に過ごしていて、エミの温かい心に触れていました。
そして11年後に断罪イベントが起きた時、今度はエミとレミリアの意識が入れ替わります。そして優しいエミには出来なかったであろう復讐劇を始めるのでした。魔族を味方につけて、村を興し、エミと同じ転生者らしきヒロインの星の乙女と裏切り者達を追い詰めていきます。
残り一日で破滅フラグ全部へし折ります ざまぁRTA記録24Hr.
主人公：アレクサンドラ公爵令嬢
配役 ：前世思い出し令嬢
漫画 ：天上望
原作 ：福留しゅん
出版 ：KADOKAWA フロースコミック
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婚約破棄イベントの24時間前にゲーム内に転生していた(というか前世を思い出した)ことに気づいたので、わずか24時間で逆転劇を行うという全３巻のスピード感のある作品です。
まずは裏切る執事を追放し、そしてこちらも裏切るはずだった侍女のセナイダを買収し、そして裏の世界を知る商人にも金を惜しみなく与えて敵になる人物を次々と抑えてと、本気で背水の陣に挑む姿が凜々しくもあります。もちろんその行動は新たな婚約者を得る事にも繋がり、あっと言う間に大逆転劇を成し遂げるのでした。
見物は、アレクサンドラから婚約者を奪うためにヒロインのルシアをそそのかした影の人物とその顛末ですね。この設定はなるほど！と思いました。
悪役令嬢ではなくゲーム内へ転生する漫画
ゲーム内への転生先は悪役令嬢が一番多いのですが、ちょっとひねって別のキャラに転生したりした漫画です。ヒロイン側だったり、悪役令嬢の周りの人だったり、そもそも転生ではないけどゲーム内に影響を与えてしまったりと色々です。いずれにしても悪役令嬢を助ける側にいることが多いですね。
悪役令嬢に転生失敗して勝ちヒロインになってしまいました〜悪役令嬢の兄との家族エンドを諦めて恋人エンドを目指します〜
主人公：リサ・コルテリーア 伯爵令嬢
配役 ：ヒロイン
漫画 ：御守リツヒロ
原作 ：柚原テイル
出版 ：KADOKAWA フロースコミック
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「私 あなたになりたかった」と悪役令嬢のアンナマリーを羨ましがるヒロインのリサは、ゲーム内への転生者でした。確かに本来は主人公であるヒロインになりたい人がもっといても良いはずですが、作品的には少数派側であることを逆手に取った面白い設定です。
アンナマリーの兄で非攻略対象キャラであるヒースクリフ推しのリサは、本来の攻略対象であるはずの王子とアンナマリーをくっつけることに執念を燃やします。しかし憧れのヒースクリフには隠された秘密もあり、そして話が進むにつれてちゃんと二人はいい仲になって、諸悪の根源である悪魔に対抗していくことになります。
私の推しは悪役令嬢。
主人公：レイ・テイラー (平民)
配役 ：ヒロイン
漫画 ：青乃下（キャラ原案：花ヶ田）
原作 ：いのり
出版 ：一迅社
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主人公は平民の設定なので厳密な意味では令嬢では無いのですが、ゲーム内に転生したことに気づくと最推しであった悪役令嬢のクレア＝フランソワに「大好きです!!」と速攻で告白したあげくに攻略対象の王子達をそっちのけでクレアに尽くしまくるというストーリーです。
この設定は連載誌が百合をテーマにした雑誌だからなのですが、特にきわどい描写等は無いのでご安心ください。ゲームなので悪役令嬢役のクレアはエンディングに向けてよくない状況に追い込まれるはずですが、それを知っているレイはなんとかそれを避けようと奮闘します。
ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん
主人公：リーゼロッテ・リーフェンシュタール 伯爵令嬢
配役 ：悪役令嬢(ツンデレ)
漫画 ：逆木ルミヲ（キャラ原案：えいひ）
原作 ：恵の島すず
出版 ：KADOKAWA B’s-LOG COMICS
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リーゼロッテが可愛い。ほんと小林さんに同意します。ツンデレの心情は周りの人にもバレバレで理解し易いがゆえにキャラ特性として立ち得る訳なのですが、さらに一歩進めて、ツンデレとは何かを異世界の王子に一から解説するという手法で、その良さを力説するという素晴らしい表現を行っている作品です。
転生しまして、現在は侍女でございます。
主人公：ユリア・フォン・ファンディッド 子爵令嬢
配役 ：王女付き侍女
漫画 ：田中ててて（キャラ原案：仁藤あかね）
原作 ：玉響なつめ
出版 ：アリアンローズコミックス
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平凡なOLはゲーム内に転生してもモブの侍女(とはいえメガネ×メイド×有能という漫画的に完璧な属性)でした。ただひとつだけ違うのは、侍女として従う王女殿下が成長したら悪役令嬢になってしまうプリメラであったこと。
しかしまだ子供の王女は、産まれた時に母親を亡くしていることもあって、ユリアを母親代わりとして最も信頼するとても可愛い少女です、なのでユリアは王女をけして悪役令嬢にはすまいと、その可愛い笑顔を自分が守ると奮闘し、もちろんイケメンには惚れられます。
私はご都合主義な解決担当の王女である
主人公：オクタヴィア・エスフィア 王女
配役 ：BL小説の中の国の王女
漫画 ：米田和佐（キャラ原案：藤未都也）
原作 ：まめちょろ
出版 ：KADOKAWA フロースコミック
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ゲームではないのですが、読んでいたBL小説の中の世界に王女として転生してしまいます。なので特に貴族においては男性同士のカップルの方が多いという、BL好きとしては嬉しくも、自分の恋愛ではノーマルを望む彼女にとってはがっかりな世界です。
しかしどうやらこの世界、交通事故が元で転生する時に出会った忌々しい神様らしきものが、そのBL小説を元に作り上げた世界のようです。何故そんな世界があるのかの理由づけが出来ているのは良いですね。とにかく小説の設定になかった部分など実際に暮らす世界としてみると色々と矛盾がありました。
それは王家の歴史上の秘密のような扱いとなっていて、そこに護衛騎士のクリフォードと共に挑んでいくという展開なのですが、現在４巻まで来てタイトルに絡むようなお話が無いような気がします。たまたまつけられたタイトルなのか、それとも後の方で明らかになる伏線なのか楽しみです。
悪役令嬢になりたくないので、王子様と一緒に完璧令嬢を目指します！
主人公：リズ・ベルトラン公爵令嬢（リリ）
配役 ：翻弄される悪役令嬢
漫画 ：島田ちえ（キャラ原案：雲屋ゆきお）
原作 ：月神サキ
出版 ：FK COMICS
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あくまでも主人公は令嬢であるリリですが、物語中での転生者らしきキャラは婚約者の王子の弟です。この世界の事情を知る(？)弟は兄に対して常日頃から、この世界はゲームだ、リリが悪役令嬢だと言っていました。そしてそれをたまたま耳にしてしまった当人のリリが、自分を省みて、婚約者となるアラン王子と協力して「悪役令嬢」にはならないように努力して行くという溺愛型の作品です。
これまでの自分のして来た行動一つ一つが悪役令嬢そのものであると、リズは少しずつ気づいて行き、その行いを直して行きますが、それも比較的コミカルに描かれているので楽しいです。使用人にこれまでの扱いを謝ってみたら「あなた誰です。偽者ですか？」と言われたりとかｗ
そうして行くことで、結果として何人かいるはずの「攻略対象」の皆から好かれていくヒロインの立場になっていくというストーリーでしょうか。本来のヒロインらしきクロエとも早速友達になって友好な関係から始まっていますので。
過去へ転生する漫画
いわゆるやり直し型で、ゲームとは特に関係のない世界で時間を越えて過去に戻ったというストーリーの作品です。少なくとも一度は経験があるために道を間違わないようにして行きます。
やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中
主人公：ジル・サーヴェル 領主令嬢
配役 ：軍神令嬢
漫画 ：柚アンコ（キャラ原案：藤本都也）
原作 ：永瀬さらさ
出版 ：KADOKAWA コミックス・エース
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吹雪の夜、ジル・サーヴェルは追われていました。化け物じみた魔力量を持ち「軍神令嬢」と呼ばれ、婚約者である王子のために幾つもの戦場を駆けた乙女は、その初恋の王子に裏切られ、冤罪をかけられ、なんとか逃げ切ろうとするところで、ついには聖槍で突かれます。そして、次さえあったなら利用されたままで終わらないのにと力尽きたはずでした。
しかしその直後に６年前のまだ10歳の自分が王子の求婚を受ける直前の時間にいることに気づくジル。そしてやり直しのために、王子から逃げたあげくにパーティに来ていた別の男と結婚すると宣言しましたが、その相手は「呪い持ちの竜帝」でした。
竜帝を守るジルの強さは、後の方に出てくる脳筋令嬢の仲間に入れても良いくらいですね。
逆行した悪役令嬢は、なぜか魔力を失ったので深窓の令嬢になります
主人公：ラシェル・マルセル 侯爵令嬢
配役 ：元悪役令嬢
漫画 ：さかもとびん（キャラ原案：RAHWIA）
原作 ：蒼伊
出版 ：KADOKAWA フロースコミック
ebookjapanで試し読み
典型的な悪役令嬢として婚約を破棄され、そして取り巻きにも裏切られたあげく、修道院へ送られる時に忠実なメイドと共に斬殺されると、その瞬間に同じ時間軸の三年前の時点に戻ってやり直しになります。ただし、一国の軍にも匹敵すると言われた魔力量は枯渇してしまっていて、歩くのもやっとの病弱な状態になっていました。
ラシェルには悪役令嬢でいたことの後悔もあったので、それを幸せなこととして受け入れて婚約者のルイ王子にも自ら婚約破棄を求めるのですが、これまでとは正反対になったかのような彼女の態度に王子は逆に惹かれるようになってしまいます。
そこからは王子とはすれ違いながらも相思相愛でやり直し＆世直しを始め、ちょっと変わりすぎではという定番の良いお嬢様として新たな道を進み始めますが、良いお嬢様になれば当然ちょっかいを出す人も増えてトラブルに巻き込まれて行きます。
ループ７回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する
主人公：リーシェ・イルムガルド・ヴェルツナ
配役 ：元悪役令嬢の婚約者
漫画 ：木乃ひのき（キャラ原案：八美☆わん）
原作 ：雨川透子
出版 ：ガルドコミックス
ebookjapanで試し読み
ループ転生は不適切な選択をして死ぬことにより過去の時間に戻ってやり直しが出来るものですが、この漫画の場合は、ループ毎に知見や能力を得たという設定にして、主人公が様々なスキルを持つことに説明を与えています。
つまりこれまでの６回の選択はバッドエンドであり、セーブポイントである悪役令嬢の断罪の場からやり直しになるものの、主人公のリーシェはその分だけそれぞれの人生での能力を得ています。
そして７回目のループでは、その発生直後に各バッドエンドの原因と思われる黒幕の皇帝アルノルト・ハインに出会うのですが、あろうことか彼はリーシェに結婚を申し込みます。
貧乏令嬢の勘違い聖女伝 ～お金のために努力してたら、王族ハーレムが出来ていました!?～
主人公：ソフィア・グレイシア男爵令嬢
配役 ：聖女系冒険者
漫画 ：遊行寺たま（キャラ原案：ひさまくまこ）
原作 ：一迅社 ZERO-SUM COMICS
出版 ：ガルドコミックス
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貧乏男爵家に産まれたソフィアは、一度目の人生で無理矢理冒険者にさせられたあげく、ダンジョンであっけなく死にました。しかし産まれたばかりの自分に転生してしまい人生をやり直すことになります。今度はフツーのお嫁さんになりたいと願ったのですが、結局は過去の経験もあって冒険者になるのでした。
双剣使いでドレス姿の冒険者は異質ですが、二度目の人生として経験豊富であるが故の強さと、ゲスな考えを持ちつつも外から見れば正しい行いで周りの皆さんに良い勘違いをされて、聖女とまで呼ばれるようにもなって行きます。そして亡国ライエの王子の獣人ウォルフや押し掛け執事のウェイバーと共に何度も人助けをして、さらに評判を上げていくのでした。
外科医エリーゼ
主人公：エリーゼ・ド・クロレンス 侯爵令嬢
配役 ：外科医
漫画 ：mini
原作 ：yuin
出版 ：KADOKAWA フロースコミック
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前世で酷い悪行を行った皇后であったエリーゼは、国を傾かせて処刑され、現代に転生して優秀な医者として活躍しましたが、飛行機事故で亡くなってしまいます。
しかしさらに元の世界のエリーゼの処刑10年前の時点に転生することになり、今度は身につけたチートとも言える現代の医療知識を生かし、ナイチンゲールばりの奉仕精神と合わせて沢山の人の命を救っていくことになります。
今度は絶対に邪魔しませんっ！
主人公：ヴィオレット・レム・ヴァーハン 公爵令嬢
配役 ：悪役令嬢(異母姉)
漫画 ：はるかわ陽
原作 ：空谷玲奈
出版 ：幻冬舎コミックス
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父親に対する確執から異母妹に対する悪役令嬢をやってしまって投獄後に亡くなり、１年前の妹と出会う直前に戻ってやり直すお話です。
当然、後悔もあるので今度はそんなことはせずに生きて行き、妹とも良い関係を築くことが出来て、かつての妹の婚約者だった王子からも好感を得てしまう所までは定番の流れですが、４巻になると実は巻き戻りには、彼女にとっての重要な人物の意向も働いていたことが匂わされてきます。
悪夢から目覚めた傲慢令嬢はやり直しを模索中
主人公：ファラーラ・ファッジン公爵令嬢
配役 ：やり直し傲慢令嬢
漫画 ：上原誠（キャラ原案：六原ミツヂ）
原作 ：もり(ツギクル)
出版 ：モンスターコミックスｆ
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傲慢な令嬢として婚約破棄され、投獄された17歳のファラーラ。なぜか現世での傲慢な社長令嬢である蝶子の夢を見たら、12歳に戻っていました。これがやり直せるチャンスならと謙虚に振る舞って平穏に生きる事を目指します。
当然、周りはその豹変ぶりに戸惑いつつも変化が受け入れられ、婚約者のエヴェラルド皇太子からも少しずつ好感触を得られるようになって来ますが、その中で行われる学園の改革がなかなか上手いです。そしてヒロインのサラの方がそれなりの悪役であったことも分かってきました。
また現世の蝶子との夢の関係は最初だけではなく何度も続きます。蝶子のそばにも悪役ヒロインの咲良がいて、ファラーラの方から蝶子に影響を与える事さえも可能になってきたり、蝶子もファラーラのことを夢に見たりするようになって二つの世界でのストーリーが並行に進むため、ファラーラはやること二倍な感じでやり直しに邁進するのが面白いですよ。
JKからやり直すシルバープラン
主人公：二ノ宮小百合
配役 ：やり直しJK
漫画 ：李恵成
原作 ：林達永
出版 ：ヴァルキリーコミックス
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意外と珍しい日本のご令嬢の設定です。小百合は、実家がスキャンダルで没落してホームレスになり46歳で暴行を受けて亡くなる(あるいは気を失うくらい？)と、高校生の時の自分に戻っていることに気づきます。
まさに悪役令嬢ばりに周りに迷惑をかけていた自分を反省し、シルバープランを立てて人生をやり直し、その中でかけがえのない友人達も手に入れていきます。辛酸を嘗めたアラフィフの心情が宿っているJK、語る言葉の重みが違います。
未来へ転生する漫画
こちらもゲームとは特に関係のない世界で、別人として暮らしていてある時に同じ世界での前世に気づいたというストーリーの作品です。自分以外の登場人物は成長していたり、既に歴史となっていたりしますが、お話が進むうちに過去を再清算するという展開になります。
狼領主のお嬢様
主人公：シャーリー・ヒンス 元領主令嬢
配役 ：メイド、婚約者
漫画 ：柑奈まち（キャラ原案：ＳＵＺ）
原作 ：守野伊音
出版 ：KADOKAWA B’s-LOG COMICS
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前世の記憶を持つシャーリーの覚悟が痛々しくて、読むと涙が出そうになる作品です。物語の中でもかつての名は明かされず「お嬢様」とだけ表現されています。
彼女は悪逆の限りを尽くした前領主の娘ではありますが、悪事については全く知らずに無垢に過ごしていました。しかし家族の事実を知って生きながらえようとはせず、自ら断頭台で処刑されることを望みました。ただその選択は15年の時を経ても彼女を知る多くの人の心に傷を残していたのです。
転生した悪役令嬢は復讐を望まない THE COMIC
主人公：マリー・エディグマ 男爵令嬢
配役 ：元悪役令嬢
漫画 ：磐秋ハル
原作 ：あかこ
出版 ：マッグガーデン
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公爵令嬢のローズマリー・ユベールは汚名を着せられて絞首刑にされましたが、マリーとして転生後に首に縄が引っかかった時に前世に気づきました。地方の男爵令嬢であったために権力争いに無関係で無難なお妃候補の一人として王宮に呼ばれれば、お相手の王子は自分を処刑台に送った二人の息子。
それでも目立たぬように侍女として凄そうとしていたら、20年ぶりにローズマリーの冤罪の復讐に燃える幼なじみのアルベールと実の弟のレイナルドに出逢い正体がばれてしまいます。なんと弟は姉の転生を呪術師に依頼していたのでした！
転生ババァは見過ごせない！ 元悪徳女帝の二周目ライフ
主人公：ラウラリス・エルダヌス 皇帝
配役 ：エルダヌス帝国 皇帝
漫画 ：文月路亜（キャラ原案：タカ氏）
原作 ：ナカノムラアヤスケ
出版 ：アルファポリス レジーナCOMICS
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悪の皇帝として勇者に討たれて300年後に転生します。とても軽い感じで書かれた神様の手紙によると、先代達によって破滅に向かっていた帝国に、意図的に憎悪を集めて世界を統べてから勇者に討たせることで、世界を平和に導いた偉業の褒賞とのこと。
第二の人生を謳歌するよう言われて、一般人の身分のままで身近な世直しを始めますが、今は無きかつての帝国との関わりが生じ始めます。少女でも中身が元皇帝かついい歳のおばさんという設定なので、言動がべらんめぇ調だったり、経験に基づく判断にあまり違和感を感じないのは良いです。
正式な婚約者・王妃の漫画
転生とかは全く関係なく普通に婚約者または王妃としてあれこれする話で、この後で紹介する偽装婚約などではなく正式にお相手と結ばれている場合での作品です。断罪イベント等は無い代わりに、有能なヒロインが課題に立ち向かっていくというパターンが多いでしょうか。
悪食令嬢と狂血公爵 〜その魔物、私が美味しくいただきます！〜
主人公：メルフィエラ・マーシャルレイド 伯爵令嬢
配役 ：悪食令嬢
漫画 ：水辺チカ（キャラ原案：ぺぺロン）
原作 ：星彼方
出版 ：講談社
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秋晴れの空の下の遊宴会で、魔物を喰らう「悪食令嬢」と常に血臭を求めて魔獣を屠る「狂血公爵」は出会います。お互いに周りからは二つ名で呼ばれ距離をとられる曰く付きのふたり。
変わり者同士だからでしょうか、それとも運命の導きでしょうか。しかし考えてみれば、似た嗜好を持つふたりがくっつくなんて普通のことかもしれません。
マリエル・クララックの婚約
主人公：マリエル・クララック 子爵令嬢
配役 ：萌え一筋令嬢
漫画 ：アラスカぱん（キャラ原案：まろ）
原作 ：桃春香
出版 ：一迅社
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開始数ページで既にヤバイ雰囲気を出しているマリエルは、アニエス・ヴィヴィエというロマンス小説家の裏の顔を持ち、貴族の裏話をネタにして本を書いていました。
そのために夜会などでは人間観察＆情報収集に余念がありませんでしたが、なぜか18歳になった時に萌えツボど真ん中の鬼畜腹黒参謀風美青年のシメオンに婚約を申し込まれます。
もちろん有能な彼は彼女の正体を知っていましたよｗ そこから始まる貴族社会の各種トラブルに、目立たぬ事を取り柄とするマリエルが余計な首を突っ込んで、引っかき回して活躍します。
ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される
主人公：マリー・シャデラン 男爵令嬢
配役 ：婚約者
漫画 ：仲倉千景（キャラ原案：紫真衣）
原作 ：とびらの
出版 ：双葉社 モンスターコミックスｆ
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一番最初はハッピーエンドとなる幸せなシーンから始まって回想のように過去に戻りますので、実家で相当に虐げられていたマリーが幸せを掴むまでのシンデレラストーリーであることは間違い無いです。
とはいえ当初の主人公の思考をここまで卑屈に描いているストーリーもなかなか無いですね。でもその分だけマリーの気持ちの変化をとても丁寧に描いているのはいいなぁと思います。
捨てられ男爵令嬢は黒騎士様のお気に入り
主人公：ソフィア・レーニッシュ 男爵令嬢
配役 ：黒騎士の猫
漫画 ：野津川香（キャラ原案：宵マチ）
原作 ：水野沙彰
出版 ：講談社・一迅社
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両親を亡くし男爵家を叔父に乗っ取られたソフィアは、魔力が無いというこの世界では珍しい体質でした。しかしそれは強い魔力を持つがゆえに、手を触れただけで魔力の揺らぎから人の心が読めてしまうギルバートにとっては得がたい資質でもありました。
ソフィアになら触れても勝手に心を読まずに済むのです。魔力の有無は逆であっても魔力の存在に苦しんできたふたりが惹かれ合うのは必然でした。
陛下、心の声がだだ漏れです！
主人公：ツィツィ・ラシー 第四王女
配役 ：皇紀
漫画 ：みまさか（キャラ原案：雲屋ゆきお）
原作 ：シロヒ
出版 ：KADOKAWA フロースコミック
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人の心の声が聞こえてしまうという超能力で言えばテレパスのツィツィですが、自分の意思では止めることも出来ず、たとえ辛いことでも耳を塞ぐことが出来ないので哀しい思いをすることが少なくありません。
しかしツィツィが嫁いだ北の大国ヴェルシアの皇帝ガイゼルの心の声だけは、聞けば聞くほど顔を赤らめるしかないことばかりです。ただガイゼルは周りに本心を理解されず孤独であったために、ふたりは陰謀に巻き込まれて行きます。
大公妃候補だけど、堅実に行こうと思います
主人公：テレーゼ・リトハルト 侯爵令嬢
配役 ：大公妃候補
漫画 ：渡まかな（キャラ原案：岡谷）
原作 ：瀬尾優梨
出版 ：KADOKAWA B’s-LOG COMICS
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アクラウド公国にて突然湧いた大公妃候補のお話がありました。約30人の令嬢を公城に集め、大公の花嫁候補として相応しいかを調べると。貧乏公爵令嬢のテレーゼは、大公妃は無理でも女官や侍女への道がある、それに候補者には高額の礼金が出ることに釣られ、いそいそと受け入れるのでした。
そして太后主催の音楽会で官僚のリィナと出会い、テレーゼの担当騎士であるジェイドや昔からの使用人であるメイベルと一緒に「チームテレーゼ」として令嬢同士の争いに挑んでいきます。
うっかり陛下の子を妊娠してしまいました 〜王妃ベルタの肖像〜
主人公：ベルタ・カシャ 領主令嬢
配役 ：第二王妃
漫画 ：田中文
原作 ：西野向日葵
出版 ：ガンガンコミックスUP!
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原作は副題が先で逆になっています。お話としても、うっかり妊娠してイチャイチャとかでなく、これまた逆でどちらかと言えばシリアスな話です。
突然嫁がされた第二王妃としての立場に苦労したり、王との信頼関係構築にかなりの時間がかかったり、ついには政争に巻き込まれたりと、ベルタという女性の生き方をしっかりと描いた良質のストーリーです。
原作は続いているものの残念ながらコミカライズは２巻で終わってしまったのは、萌え要素の無さゆえでしょうか。
虫かぶり姫
主人公：エリアーナ・ベルシュタイン 侯爵令嬢
配役 ：王太子の婚約者
漫画 ：喜久田ゆい（キャラ原案：椎名咲月）
原作 ：由唯
出版 ：一迅社
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本の虫ならぬ虫かぶり姫というネーミングがいまいちよく分かりませんが、シンデレラの灰かぶり姫に掛けているという説がありました。三度の飯より本が好きというベルシュタイン家に育ったエリアーナは、王家のクリストファー殿下に婚約を申し込まれます。曰く「私の隣で本を読んでいるだけでいい」と。
当然、恋愛感情抜きでの取引かと思われましたが、王族の申し出を断れる訳でも無く、また王宮図書室への出入り自由の特権に魅せられて受け入れてしまいます。
そうして4年後、ゲーム転生系のようにヒロイン役の娘が出てきて邪魔されますが、殿下は全く意に介さずでエリアーナへの溺愛を示して行き、彼女もやっと本当に好かれていて婚約を申し込まれていたことに気づきます。
引きこもり箱入令嬢の結婚
主人公：モカ・フィルタ・ドリップス 公爵令嬢
配役 ：第二王子の婚約者
漫画 ：原口真成（キャラ原案：間明田）
原作 ：北乃ゆうひ
出版 ：講談社
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箱入り娘をひねったネタで、本当に「箱」の中に入って生活している人畜無害？のひきこもり令嬢のお話です。引っ込み思案のようでいて、幼い頃に出会ったサイフォン王子の婚約者の座を半分は狙った上で射止めるという策略家でもあるようです。
お相手のサイフォン第二王子は面白いもの好きとの評判があるので、魔法で作られた「箱」というものに興味を持っただけなのかとか、お互いにとって都合の良かった打算的な関係なのかとか、モカは度々悩んだりもします。そうしながらも、ひきこもりのきっかけになった無礼な令嬢との対決とか、まだそれほど表に出てきていない第一王子の謀略とか、そんな話を経て王族の一員となるために自分を克服していくという展開になるのかと。
個人的には、有能な侍女として描かれるカチーナの活躍をもっと観たいです。モカとは別行動のプライベートな時間のサイドエピソードとか描いてくれると良いですね。
ふつつかな悪女ではございますが ～雛宮蝶鼠とりかえ伝～
主人公：黄 玲琳
配役 ：悪女役に喜ぶ姫様
漫画 ：尾羊英（キャラ原案：ゆき哉）
原作 ：中村颯希
出版 ：一迅社
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中華風の世界での後宮が舞台の作品です。５人の次期皇后候補者の中で病弱ではあるもののその資質からそうなるのは確実と見られていた玲琳は、それを妬む悪女役にあたる彗月の道術により、無理矢理に彗月自身と入れ替わりをさせられた上に罪を着せられて処刑されそうになります。
しかし、実は身体が弱かっただけで鋼のメンタルの持ち主であった玲琳は、入れ替わりで健康な彗月の身体を手に入れて心身ともに超アグレッシブな姫様になってしまい、処刑を切り抜け、さらには周りの制止も聞かずにぐんぐん進んで、最後には後宮の中で隠されていた大本の事件を解決してしまうのでした。
彗月(中身は玲琳)の侍女である莉莉が突っ走る翻弄されて苦労する様子がとても楽しいです。４巻で最初のストーリーが一段落となって彗月とも良い関係に落ち着きますが、何人かには入れ替わりが出来ることがバレたままで、５巻からは新しいストーリーに入ります。
一目惚れと言われたのに実は囮だと知った伯爵令嬢の三日間
主人公：グレイス・ハートウェル伯爵令嬢
配役 ：勘違い婚約者
漫画 ：藤谷陽子（キャラ原案：八美☆わん）
原作 ：千石かのん
出版 ：一迅社
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タイトル通りそのままで、イケメン公爵にプロポーズをされたけれど、自分は犯罪者を誘い出す囮になるために婚約者役になったのだと勘違いし、それなら立派な囮役を果たしてやろうと犯人と直接対決するまで奮闘するという作品です。もちろんそれは勘違いで、本当に一目惚れされていましたという溺愛系なのは言うまでもありません。
絵も綺麗でストーリーもしっかりしているのですが、ちょっと注意しないといけないのはレディコミの漫画家さんのようで、２巻以降からはそういう表現を過分に用いたシーンが結構出てきます。３巻からは公爵夫人になってからの新しいストーリーですが、もはや夫婦となっていますので１巻の時のように抑えてはいません。なので、そういうのが好きな…、おっと、いや耐性のある大人な方にオススメします。
偽装婚約する漫画
主人公がひょんな事から偽装婚約を結ぶことになり、お相手を助けながら色々と活躍する作品です。もちろん偽装が本当になってしまうというのがお約束シチュエーションですよ。
眼鏡公爵の初恋と地味令嬢の腐れ観察日記
主人公：リーディア・カペル 伯爵令嬢
配役 ：地味令嬢
漫画 ：胡瓜ナツカ
原作 ：長月おと
出版 ：ガンガンコミックスUP!
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イケメンの婚約者をじっと観察しながら「攻めかしら受けかしら」と涎を垂らして妄想するリーディア・カペルは、もちろん腐っています。残念なことに私は隠れオタクなので実在の腐女子にお目にかかったことは無いのですが、電子書籍でもBLが沢山売られていることをみれば、それなりにいらっしゃるのでしょう。
また一方で「腐女子」というのは漫画等の登場人物の中で一つの記号(たとえば委員長とかツンデレとかの典型的キャラ)としてすでに確立されている感がありますね。男性としてその思考は理解できなくても、キャラとしては見ていて十分楽しめます。
指輪の選んだ婚約者
主人公：アウローラ・エル・ラ＝ポルタ 伯爵令嬢
配役 ：婚約者(偽装)
漫画 ：早瀬ジュン（キャラ原案：鳥飼やすゆき）
原作 ：茉雪ゆえ
出版 ：KADOKAWA フロースコミック
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王国の魔法騎士であるフェリクスが好む占術は、魔術の一種で主に吉凶を判断するものとされています。幸運の大小も分からず、分かれ道で行き先を選ぶ棒占い程度のものだそうですが、確かにそれを行った術者にとっては良いことが起こる選択を示してくれるのです。そう、彼が選ぶと幸せになれる何かを。
にわか令嬢は王太子殿下の雇われ婚約者
主人公：リネット・アディンセル 伯爵令嬢
配役 ：婚約者(偽装)
漫画 ：アズマミドリ（キャラ原案：ねぎしきょうこ）
原作 ：香月航
出版 ：講談社・一迅社
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自分でも知らなかった特異体質を持っていたリネットは、ロッドフォード王国の国家機密を知ってしまい、脅迫まがいな申し出を受けて王子の婚約者を演じることになります。
一方で王子の方は、これまで女性を近くに置いたことが無かったために、興味津々で無駄に距離が近く「愛しい婚約者殿」とまで呼び始めます。
リネットはお役目とはいえ気持ちを揺さぶられますが、所詮は自分の特異体質が必要なだけだと落ち込んで王子を拒否してしまい。そんな時に王子を狙う魔術師が暗躍して、…
没落令嬢、貧乏騎士のメイドになります
主人公：アニエス・レーヴェルジュ 元伯爵令嬢
配役 ：メイド＆婚約者(偽装)
漫画 ：千世トケイ
原作 ：江本マシメサ
出版 ：ぶんか社
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初めて出会った時にアニエスから蔑むような目で見られたベルナールは、アニエスに嫌われていると思っていましたが逆でした。
そんなの目が悪い人の仕草としてテンプレじゃん、気づけよ！と思いますが、ずっと勘違いしていたベルナールは、仕返しで実家が没落したアニエスを使用人として雇うという意地悪をしてしまいます。でも結果からすれば、それはアニエスの望みでもあったようです。
そうしたところに息子の結婚を迫る母親が出しゃばってくれば、これも令嬢もの作品のテンプレとして二人が嘘の婚約者になろうとするのは必然です。
エリスの聖杯
主人公：コンスタンス・グレイル 子爵令嬢
配役 ：憑代
漫画 ：桃山ひなせ（キャラ原案：夕薙）
原作 ：常磐くじら
出版 ：ガンガンコミックスUP!
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誠実がモットーのグレイル家の娘であるコンスタンスは、夜会で婚約者の浮気相手に罪を着せられそうになりますが、10年も前に処刑された稀代の悪女スカーレット・カスティエル公爵令嬢の幽霊に憑依されて逆転します。
彼女を助ける見返りは、冤罪で処刑されたことへの復讐を助けることでした。スカーレットを陥れた真犯人は誰なのか、貴族社会の闇の中で誠実＆悪役令嬢コンビの謎解きの行方は…
婚約破棄から良い方向へ行く漫画
主人公の令嬢に、ゲームの中とか時間を越えて等の転生は生じていない普通の世界の作品で、婚約破棄あるいは不義理をされてしまいますが、他に良い人が出てきてちゃんと幸せになるという漫画です。
裏切られたので、王妃付き侍女にジョブチェンジ！
主人公：マーシャリィ・グレイシス 子爵令嬢
配役 ：侍女
漫画 ：青山克己
原作 ：雉間ちまこ
出版 ：マッグガーデン
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留学中に浮気をされたのに、何故か当の婚約者は婚約継続を望んでくるという状態で10年が経ち、逆にその婚約者の浮気相手に嫌がらせをしていると噂をされるマーシャ。25歳の行き遅れ(失礼)であるのに、国王からは乳母になるためにさっさと結婚しろと迫られます。さてさて。
城での宝石の盗難事件や未だに婚約破棄を受け入れない相手の意図も絡んできて、謎解きのようなストーリーも進んでいますが、マーシャのツッコミというか毒舌ぶりは清々しい位で面白いですし、他のキャラのノリの良さからも期待値が高いです。
捨て悪役令嬢は怪物にお伽噺を語る
主人公：シルフ・ビーベル公爵令嬢
配役 ：悪役令嬢(濡れ衣)
漫画 ：桐野壱
原作 ：秋澤えで
出版 ：ガンガンコミックスUP!
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墨絵や版画のような独特の雰囲気の絵で描かれている漫画です。どうやらヒロインの方が悪い転生者のようで、彼女は騙されて無実ながら怪物の住まうというダーゲンヘルム王国に打ち棄てられますが、王様に拾われて同国で図書館の司書として暮らし始めます。
実は恐ろしい噂は王様がわざと流布させたものでした。シルフは同国で新しい立場を得て幸せな暮らしを始めますが、理不尽な過去の思い出が彼女の歩みに暗い影を落とし、そしてそれを知った王様は一気に動きます。
昨今のシンデレラは靴を落とさない。
主人公：フレデリカ・キャストレイ子爵令嬢
配役 ：溺愛される奥様
漫画 ：式部玲（キャラ原案：芦原モカ）
原作 ：小山内彗夢
出版 ：一迅社
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帰りを急ぐシンデレラが落としたのはガラスの靴では無かったら…、という思いつきから作られたのでしょうか。婚約破棄をされたけど心配だったのは切れた紐パンだったという、おいおいな出だしで始まります。結局はその落とした紐パンを拾ってくれた将軍様と結ばれてしまう溺愛系なのですが。
全体的にフレデリカは愛らしいボケ役で、両親を含めて周りの優秀な方々がそれぞれの役割を果たして物語を盛り上げるという作りで良いです。最初は年齢差に遠慮していた奥手なブレナン将軍も、途中から人が変わったようにイケイケになったり、いきなり王子様やその婚約者の方々とあっさりとお友達になったりと、それぞれのキャラクターの関係性構築に若干展開が急な感じはありますが、総じて面白いので許容範囲です。
なお各巻に小冊子という形のおまけ漫画が付いていますが、こちらは内容が大人向けになっていますのでご注意を。
王太子に婚約破棄されたので、もうバカのふりはやめようと思います
主人公：オリヴィア・アトワール 公爵令嬢
配役 ：本好き有能令嬢
漫画 ：南乃映月（キャラ原案：硝音あや）
原作 ：狭山ひびき
出版 ：マッグガーデン
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出だしのパターンを少し変えて、王子からの婚約破棄後に王子の弟に求婚されるシーンから始まります。王子からは自分よりも目立たぬようにバカでいろと言われて従っていましたが、実際は本好きで有能という設定なので、賢い王子の弟に好かれていたと。
現時点ではただそれだけなので、ここからどういう展開に持って行くかですね。メイドのテイラーのキャラクターは確かにこれで良いと思います。
真実の愛を見つけたと言われて婚約破棄されたので、復縁を迫られても今さらもう遅いです！
主人公：マリアベル・バークレイ 侯爵令嬢
配役 ：婚約破棄された令嬢
漫画 ：橘皆無（キャラ原案：すがはら竜）
原作 ：彩戸ゆめ
出版 ：双葉社 モンスターコミックスf
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王太子妃に相応しい淑女になれるように厳しい妃教育を受けていたマリアベルでしたが、真実の愛を見つけたというアホ王太子の軽い言葉で婚約破棄されました。
そして傷心で領地に戻って外国の花祭りに行ったら、その国の皇太子であるレナートに求婚されてしまいます。マリアベルの父は母国ではもう良縁が望めないと皇太子に婚約者捜しを頼んでしたのですが、素晴らしい女性だったので当人が名乗り出たと。
そこからはまぁ溺愛で良いのですが、アホ王太子が選んだ平民の娘が字の読み書きも出来ないとかこちらもアホすぎて、どういう形で決着をつけるのでしょうか。
どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます
主人公：アニエス・ドラフィール侯爵令嬢
配役 ：策略失敗令嬢
漫画 ：セレン（キャラ原案：すらだまみ）
原作 ：碧貴子
出版 ：一迅社
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アニエスは大好きな王太子に婚約破棄されたものの、最後に王太子とのひとときの時間を望み、そこで王子に薬を飲ませて無理矢理に行為をする、という感じでベッドシーンもダイレクトに描かれて、いきなりアダルトテイストで始まります。
策略としては王太子の子を妊娠している可能性を匂わせて自分と侯爵家を守るという手段だったはずなのですが、何故か追って来た王太子に今度は逆に襲われてまた激しいベッドシーンとなるという、これははっきりとR18の漫画ですのでご注意はいただきたいですが、絵はとても綺麗なので良いですよ。
でも王太子の行動には謎もあって、父親である侯爵も一枚噛んでいたりと、この先一体どうなるやらなのですが、お互いにの気持ちのすれ違いが解消して、さて本当の幸せに向かっていけるでしょうか。
勿論、慰謝料請求いたします！
主人公：ユリアス・ノッガー伯爵令嬢
配役 ：商魂令嬢
漫画 ：無糖党（キャラ原案：m/g）
原作 ：soy
出版 ：双葉社 モンスターコミックスf
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ゲームのシナリオではなく、預言する力を持った女性が書いた本のストーリーによる強制力に従ってヒロインが暴走しますが、主人公はそちらではなく、預言書の出版元としてそれを操る側にいて商魂たくましく金儲けに邁進する令嬢のユリアスが主人公です。
王子を巻き込んでまでのビジネスチャンス探しに余念がありませんが、その結果として王子に気に入られてとなるのはお約束。
４巻辺りでお話が一度片付いて第二部に入ります。でもちょうどそれに合わせるかのように絵柄が極端に変わるので、そこはちょっと違和感がありますね。
脳筋令嬢が活躍する漫画
まさか一つのジャンルになるとは思っていなかった、肉体的な意味で圧倒的な強さをもつ令嬢達が活躍する作品です。美しい令嬢が悪役をワンパンで倒す爽快さでスカッとしたい方に。
逃がした魚は大きかったが釣りあげた魚が大きすぎた件
主人公：マリーア・アンノヴァッツィ公爵令嬢
配役 ：最強武道家令嬢
漫画 ：ながと牡蠣
原作 ：ももよ万葉・三登いつき
出版 ：ガンガンコミックスUP!
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婚活中のマリーアは婚約もしていない相手から婚約破棄をされる、という間違いからお話が始まりますが、それがきっかけで相手の王子とお知り合いになり、いきなり婚約することになります。なので釣り上げた魚が大きすぎたと。
しかしこの作品は、ただ単純な溺愛ストーリーではなく、弟が産まれる前までは武道の名家であるアンノヴァッツィ家で一番強かったために跡継ぎとして育てられていたマリーアは、とんでもなく強いという属性があって、それで上手くストーリーに面白さを増すことが出来ています。読んでいて楽しいです。
公爵家の家臣はもとより、父親、姉たちと濃いキャラクター達が話を盛り上げて行きますが、実はマリーアの背後も取ることが出来るという王子の隠された強さも気になりますね。
薄幸な公爵令嬢（病弱）に、残りの人生を託されまして 前世が筋肉喪女なので、皇子さまの求愛には気づけません!?
主人公：クレハ・メイベル公爵令嬢（鳴鐘呉葉）
配役 ：超絶イケメン師範代転生令嬢
漫画 ：狛句（キャラ原案：南々瀬なつ）
原作 ：夕鷺かのう
出版 ：KADOKAWA B’s-LOG COMICS
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女性からも絶大な人気を誇るイケメン女性の呉葉は、豪雨で増水した川に流された子供を助けて命を落とします。一方で、異世界の側で毒殺された病弱な令嬢であるクレハは、その命がなくなる前に呉葉に自らの生を託し、結果として呉葉はクレハの身体を得て異世界転生します。そしてシスコンの兄に振り回されながらも、持ち前の運動神経でその兄に対する暗殺の陰謀に対抗して行くことになります。
愛が重いクレハの兄には本当の事は言えず、記憶喪失ということにしてクレハの代わりに生活を始めますが、こっそり街に出てみれば、女性を助けるために暴漢にかかと落としを喰らわせるようなイケメン脳筋令嬢です。現世と同じように女性を惹きつけてやみません。
転生の秘密を知ったイケメンな隣国の王子にも転生前は男だったのか？と問われてしまうのは哀しいものの、でもその王子にに餌付けをされながら、いつの間にか好意も持たれていてと言うのはお約束です。しかし脳筋のクレハにそれに気づける時はくるのでしょうか。
最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか
主人公：スカーレット・エル・ヴァンディミオン公爵令嬢
配役 ：二つ名は「狂犬姫」と「鮮血姫」
漫画 ：ほおのきソラ
原作 ：鳳ナナ
出版 ：アルファポリス
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謂れなき罪で婚約破棄をされたら「最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか？」と元婚約者の第二王子に問い、OKをもらったら速攻で新しい婚約者のヒロイン女性の顔面に超派手なパンチを噛ました上に、その王子の派閥の人間を全員ブッ飛ばして始まるという、とんでも無い令嬢の物語です。
なにせ自己紹介で「子供の頃から人を殴るのが好きでした」とか言うくらいｗ レースの手袋では無く鋲の付いた指なしの黒い格闘用の手袋がとても似合います。返り血もあまりに似合いすぎですｗ ストーリーが進んでも、この殴りまくりは続き、バッタバッタと敵を倒していく爽快感がとても良いですね。そして時には微妙な好意(興味)を示す第一王子もその犠牲になるのでした。
最初に殴られた方のヒロイン役の令嬢も強い敵としてストーリー上に存在し続けるので、意外にきちんとヒロインVS悪役令嬢の体裁だけは守っているのが面白いです。問題の解決方法は明らかに異質なのですが。
凶乱令嬢ニア・リストン 病弱令嬢に転生した神殺しの武人の華麗なる無双録
主人公：ニア・リストン第四階級貴人令嬢（十五階層中の上から四番目、国に十家も無い）
配役 ：凶乱令嬢
漫画 ：古代甲（キャラ原案：磁石）
原作 ：南野海風
出版 ：ガンガンコミックスUP!
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病弱で死にかけていた四歳の女児の肉体に魂を入れられたかつての武人。その詳細は明かされず、本人も分からないままですが、とにかく論外に強くかつ容赦ない血を見るのが大好きな少女が主人公です。
最初は、そのニアがどんどんならず者達を倒していく感じかと思ったのですが、まだ年齢一桁の少女であるのに、あまりに強すぎて傷一つ負わないほどの極端な設定にしてしまったためか、途中からは直接戦わずに師匠として他のキャラクター達を育てるという立場になっていきます。
ニアの一番弟子でもある侍女のリノキスのキャラは上手く立っていてお話としてはとても面白いのですが、ニアの年齢に合わない言動や、マジックビジョンというYouTubeのようなものの普及の話も主軸にあって、ニアの代わりにリノキスのようなサブキャラが無双するお話になって来ていますね。
その他の漫画
残ったもので分類がし辛いものです。いずれも個性ある作品です。
婚約破棄から始まる悪役令嬢の監獄スローライフ
主人公：レイチェル・ファーガソン 公爵令嬢
配役 ：悪役令嬢(ヤバイ人)
漫画 ：平 未夜（キャラ原案：鍋島テツヒロ）
原作 ：山崎 響
出版 ：角川コミック・エース
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レイチェル・ファーガソンは、輝く美形の王子の横で邪魔にならない 添え物の美形だが目立たぬ許嫁、とライバルの令嬢達から揶揄される女、……だったはずなのですが、王子からの婚約破棄後に本性を現します。
ただし彼女は怒らせたらヤバイというよりも、敵に回したらヤバイというタイプの人でした。彼女を監獄に閉じ込めた後で「今 目の前で とんでもない場所で好き勝手やっている女は誰なんだ——？」と王子が思った時には、全てが遅かったのです。
屋根裏部屋の公爵夫人
主人公：オパール・ホロウェイ伯爵令嬢
配役 ：仕事が出来すぎる奥様
漫画 ：林マキ（キャラ原案：アオイ冬子）
原作 ：もり
出版 ：KADOKAWA B’s-LOG COMICS
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16歳の社交界デビューの年に自宅の庭で襲われたという噂(実際は何事もなかった)のせいで結婚を諦めていたオパールは、領地経営でもして独りで生きて行こうと考えていましたが、19歳の時に伯爵家のお金目当ての公爵と結婚させられます。
お相手の公爵はもちろん最初は屋敷の使用人さえも敵だったため、自ら屋根裏部屋に自室を移して戦いを始めます。不正を見つけて暴き、父親譲りの領地の経営力で周りをどんどん味方に付けて行き…。そして８年もの時間を経て、彼女への気持ちも変わった公爵との婚姻関係をあえて終わらせた後は、もちろんハッピーエンドが待っていますよ。
ヴィクトリア・ウィナー・オーストウェン王妃は世界で一番偉そうである
主人公：ヴィクトリア・ウィナー・オーストウェン 王妃（元公爵令嬢）
配役 ：王妃、覇王
漫画 ：新城一
原作 ：海月崎まつり
出版 ：講談社
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えーと、ギャグ漫画です。多分。 超イケメン王妃がその覇王ぶりに相応しい胆力で物事をバッタバッタと解決していきます。強い意志を伴って正面を見つめる瞳と無駄に大きいフォントで語られる心に響くメッセージ。「王妃様 超偉そう！」「でもそこがいい！」という民衆の声が読者の想いと重なりますｗ
悪役令嬢ですが、幸せになってみせますわ！ アンソロジーコミック
配役 ：悪役令嬢(多数)
出版 ：一迅社
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短編の原作を元にしたコミカライズ作品集です。玉石混淆ですが、なるほどその視点があったかという作品もあります。現在７巻ほど出ていますが、後の方になるほどそう感じる作品が多くなってくるように思います。
短い中での詳細な背景説明までは大変なので、読者の暗黙の了解を利用して良いシチュエーションの表現に注力して描いている作品は面白いですね。
悪役令嬢ですが、幸せになってみせますわ！ アンソロジーコミック ざまぁ編
配役 ：悪役令嬢(多数)
出版 ：一迅社
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こちらも上と同じ短編の原作等を元にしたコミカライズ作品集です。「ざまぁ編」と副題が付いていて現在３巻出ています。最初に婚約破棄されて裏切った王子やヒロインに逆襲するというパターンの作品に特化したもので、最後は逆襲して幸せになることが決まっているというお話の安心感がありますね。
短い単話で終わらすために、逆襲相手となる王子やヒロインがお馬鹿過ぎな描写になってしまうのは致し方ないところでしょうか。
婚約破棄されましたが、幸せに暮らしておりますわ！アンソロジーコミック
配役 ：悪役令嬢(多数)
出版 ：一迅社
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タイトルに沿ったお話のアンソロジーです。婚約破棄から始まるというシチュエーションは他のシリーズと変わる訳ではないので、もうちょっとひねって欲しいかなというお話が多いですかね。